10月最後の日、月曜日朝の善福寺公園は快晴。日陰でジッとしてると寒い。
けさも上池にはメジロガモのメスらしいのがポツンと1羽。
依然としてひとりぼっち。
本来、メジロガモはヨーロッパ南部、西アジア、チベット南部などで繁殖し、冬になるとインド北部やロシア南部、ペルシャ湾岸部、ナイル川流域などにやってきて越冬するといわれるが、遠く東の方にやってきて、東の果ての日本にも飛来するようになってきているのだろうか。
メジロガモはハジロの仲間だから、同じハジロ系のホシハジロとかキンクロハジロなどと仲良くしてもよさそうなものだが、それにはもうちょっと時間がかかるのだろうか。
下池に回ると、けさもカワセミの姿。
遠くにメスのサクラらしいのがとまっていた。
するとすぐそばにオスがやってきた。
小三郎だろうか。
何か語らっているのかな?
木に隠れたところでちょっとだけ“逢い引き”して、小三郎らしいのは離れたところに。
その後、小三郎らしいのは姿を消した。
池をめぐっていると、今度はドテ座りの六兵衛か。
なかなか精悍な目つき。
ジッと同じ場所にとまったままでいた。
再び上池へ。
3日から始まる国際野外アート展「トロールの森2022」の準備が進んでいる。
「トロールの森」は杉並区のJR西荻窪駅周辺から都立善福寺公園にかけてのエリアを舞台に毎年開催されていて、2002年のスタート以来、今年で20周年を迎える。
11月3日からの3週間、都立公園を舞台にした野外展をはじめ、駅や商店街のまちなかで出会うアートや身体表現、まちの魅力を発見するプロジェクトなど、多彩なアートが繰り広げられる。
今年のテーマは「Signs~きざし~」。
完成した作品もいくつか。
中尾紫香「風まかせ」
カーテンの先に何が見える?
座二郎「浮かぶドローイング」
森の精霊(トロール)たちの暮らしを描いた線画をレーザーカッターで切り取り浮かべている。
手前のドアの鍵穴?からのぞくとおもしろそうだ。
KK「鳥景」
瓶の中に浮かぶ「島」。この島が見える風景、この島から見える風景から自分の居場所を感じとってもらおうという作品。
丹尾敏「GATE」
鉄の木でできたゲート。
冷たい鉄でできているとは思えない有機的なやさしさを感じる。
作者は美大を出たあと鍛冶屋修行。「鉄を扱うこと」について思考する日々を送っているという。
なつばんぱく「AWARE」
上池と下池の間にある森の中に開いたたくさんの傘。
パフォーマンスユニットの「なつばんぱく」が桃井第四小学校の子どもたちと一緒につくった。この傘の下でパフォーマンスをするという。