公園に行く途中、シダレヤナギの枝にメジロがとまっていた。
公園に着くと、今年で22回目を迎える国際野外アート展「トロールの森2023」がきょうからはじまっていた。
善福寺公園上池を主会場に、近くの杉並区立桃井第4小学校、公園からJR西荻窪にいたる街角のアート、それに青空の下でのパフォーマンスも含めて、23日までの約3週間にわたって繰り広げられる。
今年のテーマは「まことはまやかし、まやかしはまことReal=Fake」。
今の世の中、SNSとかAIの進化などにより、リアルとフェイクの境目が揺らいでいる。リアルを見極める目を鍛えることが大事になってきているが、同時にフェイクなアートそがホンモノのリアルなのかもしれない・・・。
なかなか意味深なテーマだ。
上池に展示された作品は18点あるが、散歩しながらそのいくつかを紹介しよう。
さっそく目についたのは座二郎「木漏れ日」
木漏れ日を描いたタープが張られていて、そのタープを通して地面に映る日の影はリアルなのかフェイクなのか、という作品。
まだ朝早かったので木漏れ日が差し込んでなかったが・・・。
池をめぐっているとカワセミが近くにとまっていた。
オスのようだが、今年生まれた1番子かな?
なつばんぱく+桃四小2年生「WINDOWS」
桃四小の2年生との共同制作でできた作品。公園につくられた窓から見る風景は・・・?
深沢義一「シェルター」
60年近く前、善福寺池から川沿いの斜面にはまだ防空壕の跡が残っていた。そこから発想した作品は、現代への問いかけでもある。
高梨優和「在るところ」
展示場所から見える風景が描かれていた。
単純化した絵の中にあるリアル・・・。
永林香穂「さぼってん」
去年は「お尻」、今年は「おなか」らしい。
コロナ禍ですっかり動かなくなり、さぼった果てのおなかの「リアル」。
木村武司「Natural-born」
何かが生まれ、そして消えていく、万物流転、そして生命の循環。
上池を半周して下池へ。
枝の先にカワセミがとまってた。
メスのようだがまだ幼い感じ。
夏に生まれた3番子かな?
池を1周したらまだ同じところに動かずにいた。
下池から上池に向かおうとしたら、頭の上を今いたカワセミが上池方向に飛んで行った。
ポールに張りつくようにしているガ。
よく見ると美しい波の模様。
トロールの森の作品?ではありません。
上池に戻ると、コブシの木にカワセミがとまっている。
ひょっとしてさっきまで下池にいた子かな?
中尾紫香「遅野井橋(仮称)」
池の上をまたいでつくられた、渡れるような渡れないような橋、だとか。
ちなみに「遅野井」は昔呼ばれていたこの地域の地名で、かつてここはコンコンと清水が湧き出る湧水地だった。
池の端っこに再びカワセミ。
先ほどのとは別の子のようだが、けさはよくカワセミと出会う。
トロールの森の開幕を祝福しているのかも?
高梨優和さんの作品がもう1点。
やはりここから見た風景が描かれている。