善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

公園の池の「鎌倉殿の13人」

日曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しはまぶしいが、風はさわやか。

 

いつもはアベリアの花の蜜を吸いにやってきているガの仲間ホシホウジャクが、フヨウの花の蜜を次々とホバリングしながら吸っていた。

 

上池を半周して下池をめぐっていると、若造のオスのカワセミ

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する北条小四郎義時にちなんで、小四郎と呼ばれているらしい。

4番目に生まれた子どもという意味だろうか?

エサをねらっていて、すばやくゲット。

獲物は小さく、すぐに飲み込んだ。

少し離れたところに移動し、再びエサ探し。

またまた小さいのをゲットしたが、ギャラリー(われわれ人間)が煩わしいのか、向こうむいて食べている。

なかなか精悍な感じで、頼もしそう。

小四郎(義時)役の小栗旬に似てなくもない?

 

下池を1周して上池に向かっていると、ツリバナの実から種子が顔を出していた。

花や実が吊り下がるようにつくので吊花(ツリバナ)。

赤く熟した実が割れて、中からオレンジ色の種子が顔を出し、この種子もまた吊り下がっている。

こうやって鳥がつっつきやすいように吊り下がって、食べられるのを待っているのだろう。

子孫繁栄のための、なかなかの高等戦術。

マユミも同じように実が割れて中から種子が顔を出すが、ツリバナもマユミも同じニシキギ科の植物だ。

 

高い木の上のほうからエナガの声がする。

遠くで群れが移動中だった。

ほかにもメジロの姿があった。

きのうはアオジも見たから、そろそろ山の方から冬の鳥たちが降りてくるころになってきたのだろうか。

 

上池に戻ると、池の端っこに三郎くんらしいオスのカワセミ

池の反対側にいるブンジ(B2)くんとの棲み分けはうまくいってるみたいだ。

 

しおれたヒガンバナのそばに、おなかがプリンプリンのカマキリがいた。

かなり年季の入った渋い色合いで、産卵場所を探しているのだろうか。

 

池のほとりのリュウキュウマメガキ(琉球豆柿)の青い実がなっていた。

食べられるのかなと思って調べたら、渋柿だそうだ。

原産地は日本、中国。琉球の名がついているものの沖縄の固有種というわけではなく、日本では関東より西の地方、四国、九州、沖縄にかけて分布していて、とくに三河地方、その中でも渥美半島に多いという。

もともと柿渋を取るため中国から移入されたといわれるから、中国から琉球を経てやってきたため、琉球の名がついたのだろう。