土曜日朝の善福寺公園は曇り。風はないが涼しい。きょうは8月6日、被爆77年の原爆の日。一瞬にして(そしてその後も何十年も)多くの人々の命が奪われた。
公園に着くと、上池近くの高い木の上の方からアオゲラの声。
枝の先にほうにとまっていて、あたりをキョロキョロ見ている。
仲間を探しているのか、それとも、きょうはどこへ行こうか、風に聞いているのか。
きのう見つけたカルガモの親子。
4羽のヒナも元気そう。
最初はかたまっているんだけど、エサを見つけると好き勝手に動き回る。
お母さんガモが、あたりを警戒しながらやさしく見守っている。
下池を1周していると、先日見つけたモフモフのガ。
モンクロシャチホコのようだ。
黄色みがかった毛を生やし、頭のあたりはモフモフ。
翅に黒っぽい紋がある。
シャチホコの由来は、幼虫がシャチホコのように尾をふりあげるポーズをするところから。
けさはあちこちで羽化直後のアブラゼミを目にする。
羽化途中のセミ。
羽化直後で、まだ全体に白っぽい。
羽化ホヤホヤのセミ。
全体に青緑色っぽいからミンミンゼミだろうか。
先日見つけてその後、姿を見なくなったなと思ってたら、ナガコガネグモが再び網を張っていた。
獲物をおびき寄せる白帯(昔は“隠れ帯”といっていたが最近は白帯というらしい)をつくり始めていた。
頭の先に白い丸いものがあるが、糸でグルグル巻きにされた獲物のようだ。
そういえばSF映画かなんかで巨大なクモが人間を襲って糸でグルグル巻きにして、捕らえられた人間が「あーれー」と叫ぶシーンがあるが、実際、クモはそうやって獲物をゲットしてるらしい。
小さな虫じゃなくてよかった。
そばではミノムシが上半身を出して移動中だった。
よく見ると、蓑(巣)から出ているのは頭と胸部で、胸部からは爪の尖った3対の脚が出ていた。
おなかにも脚があるが、それは蓑が脱げないよう、内側から蓑を保持するために使ってるらしい。
移動するときは、口から細い糸を出してそれで足場を築きながら、3対の脚だけを使って、床だけでなく壁や天井までも歩いていくのだそうだ。
再び上池に戻ると、さきほどのカルガモの親子が池の中央を移動中だった。
しかし、よく見るとヒナは3羽しかいない。
と思ったら、離れたところに遊びにいってた残りの1羽が、遠くの方から一生懸命近づいてくるところだった。
公園から帰ろうとしたら、ツクツクボウシの声が聞こえた。