月曜日朝の善福寺公園は快晴。連日のように朝から暑い。
公園に着くなり、上池のほとり近くにカワセミのオスのブンジ(B2)くん。
やがて対岸に飛んでいくと、メスのH子らしいのの近くにとまった。
つかず離れず。仲がいいのか、悪いのか。
すると、そのそばを別のカワセミが飛んで行って見えなくなった。
ハテ?先日見つけた“迷い幼鳥”か?
下池でも、そこをテリトリーとする三郎くんが、若いカワセミを追っかけていたというから、巣離れした若いカワセミが新天地を求めてやってきているのだろうか。
池をめぐっていると、さっきは2羽で並んでいたのにメスのH子のみ。
黒い翅に、斜めに走る1本の太い白帯が鮮やかなガ。ホタルガだ。
名前の由来は、頭が赤く、全身が黒いのがホタルに似ているというので命名されたという。
人間がそう思うだけでなく、本人もホタルに擬態していると考えられている。
なぜかというと、ホタルは夜になるとお尻を点滅させて人々を喜ばすだけでなく、鳥などに食べられないために体には毒を持っている。それをマネして、ホタルに擬態することで天敵にやられないようにしているのがホタルガというわけだ。
なかなか賢い。
上池を半周して下池へ。
ひょろっとした格好のアオサギ。
何だか頼りなさそう。ちゃんと食べてるのか?
池のほとりの葉っぱにとまったのはモンシロチョウ。
その近くにはゴマダラチョウの幼虫。
1対の尖った角のような突起が特徴的だ。
あれはいったい何のためなのか?
今年2月、近畿大などのグループが「ゴマダラチョウの幼虫は、角のような突起を使って天敵のハチから身を守っている」との研究結果をNature系列の学術誌に発表している。
それによると、チョウの幼虫は種類によってさまざまな色や形態があり、日本に広く分布するゴマダラチョウの幼虫は頭に角のような硬い突起が2本あるが、何のためにあるのかよく分かっていなかったという。
屋外でゴマダラチョウの幼虫を観察したところ、主な天敵はハチの仲間の「アシナガバチ」で、捕食するために背後から覆いかぶさるようにして首に相当する幼虫の頭の後ろ側の急所にかみつき、攻撃していた。
そこで、幼虫と天敵のアシナガバチを同じ空間に入れて実験したところ、幼虫は角のような突起でハチの攻撃を防ぎ、80%がハチを追い払うことができたが、突起を切除すると、幼虫は防ぐことができずにハチにかみつかれ、7%余りしか生き残ることができなかった。
ところが、切除した突起を接着剤で戻すと65%余りがハチを追い払ったということで、幼虫は突起で天敵から身を守っていることがわかったとしている。
研究グループによると、今回明らかになったことは、昆虫が捕食者に対する物理的防衛のために角を使用することを示した世界初の研究成果なんだとか。
生きものは「首」が命で、守るためにいろんな工夫をしてるんだね。
ゴマダラチョウの幼虫に見とれていると、池の上をヨタヨタッていう感じで飛ぶチョウ。
とまった姿をよく見るとアゲハチョウで、尾状突起の片っぽうがちょん切れている。
歴戦のあとか、それでヨタヨタと飛んでいたのか。
茎の上にあるのはハテ?何でしょう。
朝露か、虫のオシッコか、水滴が盛り上がっていた。
縮れた葉っぱが虫みたいに見える。