善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ワイン色したアメリカピンクノメイガ

日曜日朝の善福寺公園は快晴。久しぶりの晴れ間。木陰はさわやかだが、日差しは強い。

 

けさのカワセミは、上池にメスのH子。

きのうもこの時間にいたのはH子だった。

別にエサをねらってるわけでもなく、水浴びしたりしてくつろいでいる感じ。

カワセミはオスとメスが交代で抱卵するそうだから、今はオスのブンジ(B2)が卵を温める当番なのかな?

 

きのういたのと同じようなところにタカの仲間のツミがとまっていた。

目が赤いからオスのようだ。

こちらもエサをねらうでもなく、ときおり羽繕いしたりしてジッととまったままでいる。

あとからメスらしいのが飛んできてすぐにいなくなったが、オスはそのまま動かなかった。

巣の見張りでもしているのか?

 

去年も見つけた美しいピンク色というかワイン色したガ。

去年みたときはマエベニノメイガという名前と思っていたが、図鑑をよく見てみるとマエベニノメイガは前翅の大部分はピンク色だが、体に近いあたりは黄色っぽい。

しかし、このノメイガは全身がピンク色をしているから、アメリカピンクノメイガという最近確認された外来種のガのようだ。

漢字で書くと「亜米利加桃色野螟蛾」か。

学名は「Pyrausta inornatalis」。

Pyraustaとはキプロス伝承に出てくる火の中に棲む大きなハエ程度のサイズの生き物で、ノメイガ亜科(Pyraustinae)に Pyrausta 属が設けられているという。

ピンクというより、より赤みがかっていて、どちらかというと赤ワイン色といったほうがいいかもしれない。

 

Wikipedia(英語版)によれば、アメリカで発見され、アリゾナ、カリフォルニア、フロリダ、アーカンザスカンザスルイジアナミズーリオクラホマテネシー、テキサスなどに分布していて、メキシコでも見られるそうが、1885年に昆虫学者のチャールズ・ヘンリー・フェルナルドによって記録されたという。

アメリカに分布しているといっても主として南部のほうの偏っていて、それがなんではるばる日本までやってきたのかは今のところ不明のようだ。

 

カマキリの子どもがだいぶ大きくなってきて、一人前にこっちをにらんでいるのか?

でもこうしてみるとまだかわいい。

 

きのう長々と交尾中だったモモスズメが1羽だけ残って、同じようなところにいた。

おなかがほっそりしているからオスのようだ。

こうして見るとステルス戦闘機みたいでカッコイイんだが・・・。

成虫になってからのモモスズメの寿命は短い。そもそも成虫になった段階ですでに口吻が退化していて、餌を摂取することはない。幼虫のときに蓄えた養分だけで動くから、その間に相手を見つけて交尾して、子孫を残さなければならない。

飲んだり食べたりしているヒマはないのだ。

メスにはまだ産卵という大事な仕事があるが、交尾を終えたオスには何の役目も残っていない。ただジッとして寿命の尽きるのを待っているのだろうか。