金曜日朝の善福寺公園は曇り。雨上がりの朝。涼しい風が吹く。
公園に着くなり、いつの間にかヒガンバナの茎がニョキニョキと伸びていて、開花しているのを発見!
いつも彼岸のころに咲く花だが、ずいぶん早い開花だ。
きのうも同じところを歩いたが、まったく気がつかなかった。
まさか一夜してこんなに伸びて、花まで咲かせたのか?
ヒガンバナは1日で茎が10㎝ぐらい伸びるというが、その成長スピードは驚くほどだ。
ヒガンバナは同じ遺伝子を持ったクローン。
もともと古い時代に中国からもたらされた個体が球根の株分けで増えたものなので、気象などの条件さえ一致すればすべての花が同じタイミングで咲く。
この点はソメイヨシノなんかも同じだが、善福寺公園のヒガンバナも、やがて次々と咲いていくのだろう。
先日見つけたゴマダラチョウのサナギが、濃い緑色になっていた。
羽化が近いのだろうか?
下池をめぐっていると、池のほとりにイトトンボ。
イトトンボのような翅を持つ見慣れぬ虫を発見。
トンボのようだがトンボじゃない。
ウスバカゲロウのようだ。
幼虫はアリジゴクとして知られる。
カゲロウというと、成虫になってからの寿命が数時間とかで短命で知られるが、ウスバカゲロウは「カゲロウ」と名がついているもののカゲロウ目とは縁遠い昆虫で、成虫になってから1カ月以上生きるといわれている。
ちなみに、アメリカで生息するカゲロウの中には、成虫になってから5分ぐらいしか生きられないのもいるらしい。
日本でも、ヒメカゲロウとかシロカゲロウと呼ばれるカゲロウは成虫になってから1時間とか数時間で交尾をして死んでしまう。
成虫の役割は、オスとメスが出会って交尾して卵を産んで子孫を残すことだから、それがすめば役目は終わったということになるのだろう。
ただし、5分とか1時間とか、そんな短い時間にオスとメスは出会えるのか?と心配になるが、そうしたカゲロウの場合、成虫になる時期を合わせて、一斉に羽化して同じ場所で出会えるようになっているのだとか。
カワセミのメスのサクラだろうか。
きのう若造がいたあたりにとまっていた。
まさか、年かさの三郎から若い男に乗り換えようとしているんじゃないだろうが。
シオカラトンボがジッとしていた。