土曜日朝の善福寺公園は曇り。さわやかな朝。
けさのカワセミは、上池にメスのH子らしいのが遠くにとまっていた。
池をめぐっていると、いつもはキリリリリリとけたたましく鳴いているつがいのカイツブリが、けさはピッとかキリッとか短い鳴き声をあげている。
よく見ると2羽で巣づくりを始めたようだ。
潜ったり、枝を持ってきたりして何か作業を行っているだが、枝に隠れてよくわからない。
去年あたりも、巣づくりを始めたものの途中でやめてしまった経緯がある。
あんまりしつこくのぞき込むのはやめて、そっとしておくことにしよう。
下池にまわると、こちらでもカワセミの姿が・・・とカメラを向けたら途端にいなくなった。
上空をタカの仲間ツミの声がしたかと思ったら、翼を広げたツミがやってきて、枝にとまった。
どうやらメスのようだ。
しばらくしていなくなったら、再びツミの声がして、同じようところに今度はオスがとまった。
もうここでの繁殖はやめたのかと思っていたが、あきらめずにがんばるつもりか。
小さいクワガタみたいなのがジッとしていた。
大きさからして、ヒラタクワガタか、あるいはコクワガタのメスだろうか?
メスでも立派な牙というか大アゴを持っている。
どっちにしても初めて見る。
善福寺公園にはいろんな生きものがやってきてるんだな。
道路沿いに交尾中のガを発見。
去年も見たモモスズメの交尾風景だ。
おなかがパンパンに膨らんでいる上がメスで、逆さになっているのはオスのようだ。
こうして“合体”したまま長時間動かないでいるらしい。
頭から突き出た2本の触肢の先端が黒いグローブをはめたみたいになっているクモ。
このところよく見るササグモのオスのようだ。
触肢が大きいのはオスの特徴で、ここに精子をためこんでいるのだが、ササグモのオスはとくに“グローブ”がよく目立つ。
クモのボクサーみたい。
黒というより煤けたような色合いの小さなクモ。
近づくとツツツと横に這うようにして逃げていった。
ヤミイロカニグモのオスだろうか。
メスは赤褐色をしているが、オスは第1・2脚の付け根側半分と胸部・おなかともに黒っぽい。
ササグモ同様、網を張らずに物陰に潜み、ほかの昆虫などを待ち伏せして捕らえるクモの仲間。
前のほか横にも動くのでカニグモ。煤けた色をしているので闇色(ヤミイロ)というわけか。
よく似ているクモにクマダハナグモ、アズマカニグモがいて紛らわしいらしい。
それにしても、クモ本人としては自分の体の色を気に入っているのかもしれないのに「闇色」とは何となくかわいそう。
けさも池のほとりにはイトトンボ。
白い脚が何となく妖しい感じ。