善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ツミとにらめっこ

日曜日朝の善福寺公園は曇り。雨上がりで、空気はヒンヤリ。

 

けさの上池のカワセミは、2羽の幼鳥が仲よく止まって、親がエサを運んでくるのを待っているようだった。

近くの木陰にいたのは、母親のH子のようだが・・・。

 

下池では、メスのカワセミが飛んできた。

メスということはサクラちゃんだろうか。

とすると産卵のための巣籠もりはまだなのか?

あとで下池から上池に向かって歩いている途中、サクラちゃんがいた方向にピューッと飛んでいくカワセミがいたが、あれは三郎くんに違いない。

 

下池では、目の前を白い丸いものをくわえたカラスが、何度か同じ恰好で往復していた。

くわえているのは卵みたいだ。

ひょっとしてカルガモの卵を失敬していったのか?

だとしたら、けしからんヤツだ。

 

タカの仲間、ツミの鳴き声がする。

枝に止まっているのは、目のまわりが黄色いのと胸の縞模様、羽の白い斑点から、メスのようだ。

こっちを見ているツミとにらめっこ。

びっくり箱みたいな顔をしている。

 

葉っぱの上に大型のアリ。

いつも見るアリとは明らかに大きさが違っていて、触角も長く、牙みたいなアゴも鋭そうだ。

実は日本に生息するアリはけっこう種類が多く、280種以上といわれる。

ちなみに世界では1万種以上で、食用のアリもいる。

けさ見たのは日本にいるアリの中では最大といわれるクロオオアリのようだ。

体長が7~12㎜。

珍しいかというとそんなことはなく、住宅地などでよく見られる普通のアリという。

畑や道端など開けた場所に巣を作り、1つの巣には1匹の女王アリと数100~1000の働きアリがいて、それぞれ仕事を分担し合って暮らす“社会性昆虫”の一種だ。

働きアリは草木の上や地表に出ていって、虫の死骸とか、ガの幼虫などの小さな虫を大アゴや蟻酸を含む毒液で殺して、巣に持ち帰る。

働きアリの寿命は1、2年ほどだが、女王アリの寿命は10年~20年といわれる。

女王アリは巣の中で生きるすべてのアリの共通の母親なのだから、長生きしてもらわないと困るのだろう。