善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

いのち生まれる季節 カワセミ幼鳥の巣立ち

日曜日朝の善福寺公園は曇り。

おととい、きのうと雨続きで、3日ぶりの公園散歩。

 

すると、ドラマが待っていた。

まずは公園に行く途中に見つけたのは、羽化したばかりのアカボシゴマダラチョウのようだ。

近づいてよく見ると、黄色い口吻がホースみたいに巻かれて収納されている。

タテハチョウの仲間で、黒白のごまだら模様があり、後翅に赤班列があるはずだが、このチョウには赤斑が見られない。

関東に分布する亜種では、春に羽化する個体は白化し、赤班がほとんど消失するというから、アカボシゴマダラの亜種だろうか。

しかし、このチョウはもともとは奄美諸島のみで見られたが、近年、中国から持ち込まれたと思われるのが意図的な放蝶によって広がったと考えられているという。

うーん、チョウは早朝に羽化し、翅が乾くまでジッとしていて、とても美しい姿なんだが、複雑な気持ち。

 

公園に着くと、木陰の暗いところでカワセミがジッとしている。

暗くてよく分からないが、よく見ると全体的に黒っぽくて幼い感じ。

巣立ったばかりのカワセミの幼鳥のようだ。

そうか、カワセミの子育ては成功したのか!

 

あとで善福寺池カワセミに詳しいカワセミウオッチャーに聞いたところでは、天敵の襲来で全滅したかと思われた巣の中のヒナは、無事に残っているものもいて、それが順調に成長してこの2日ほどのうちに巣立ちしたのだという。

現在、池にまで飛べるようになったのは少なくとも2羽、ほかにもまだ巣からは離れられないのがいるらしい。

ジッとしているのは、まだ自分でエサ獲りができないものだから、親からもらうのを待っているのだろう。

 

池をめぐっていると、遠くてはっきりしないが、親鳥が幼鳥にエサやりしている姿が見えた。

子どもが去って、残っているのは母親のH子のようだ。

 

さらに池をめぐっていると、プレゼントポーズで小魚をくわえているのは父親のB2くん。

エサを求める子どもを探している。

ようやく子どもを見つけて、近くに寄って行ってエサをあげようとしているところ。

左が親のB2くんで、右側が子ども。

子どもといっても巣立つころには大人と同じぐらいに大きくなっている。

ただし、まだ胸のオレンジ色は鮮やかではなく、胸の当たりは全体的に黒っぽい。顔つきも幼い感じ。

しかも、もらうのがヘタなのか、それともエサをあげる親のほうも初めての経験でうまくいかないのか、何度もチャレンジするがなかなか受け渡しができない。

右側の子どもは大口を開けるんだけどあらぬ方向で、これではうまく渡せない。

何度も繰り返して、ようやく小魚を子どもの口の中に押し込んで、受け渡し成功。

ホッとするB2くんと、満足げな子ども。

頼もしいお父さん!
いずれにしても、何とか無事に子育てができているようで、よかったよかった。

 

キショウブが丸い円を描いていた。

 

ホソオビヒゲナガガのメス。

オスは長~い触角を持つが、メスは短い。

それでもよく見るとヒゲの白い部分がけっこう長い。

 

コシアキトンボがちょうどヤゴから出てきたところだった。

成熟すると腰のあたりが白くなるが、羽化したばかりの子どもだからか、黄色い色をしている。

まだ上手に飛べる自信がないのか、ジッとしている。

でもやがて、水の上をスイスイ飛べるようになるよ。

 

5月は生命が誕生し、育む季節!