水曜日朝の善福寺公園は曇り、ときおり日が差す。始め涼しかったが、次第に蒸し暑くなる。
公園に着くと、キチョウがヒラヒラ舞っていて、葉っぱの裏にとまった。
飛んでたからわかったが、とまったままだと葉っぱに見えたかもしれない。
天敵から逃げるためのキチョウの擬態術。
上池をめぐっていると、シオカラトンボが翅を休めていた。
しかし、秋になったのにアカトンボの姿を見なくなったのはなぜ?
カメが日向ぼっこしていた。
外来種のミシシッピアカミミガメのようだが。
きのうはカワセミが2羽で飛び交っていたが、けさは姿がなし。
下池にまわると、こちらではカワセミの声。
池を周回しながら飛んできて、杭の上にとまった。
ところがそこにはすでにカマキリがいた。それでも平気なカワセミ。
ファイティングポーズでにらむカマキリ。
やがて、カマキリの方がどこかへいなくなった。
若いオスのようだが、きのう見たカワセミよりも大人っぽい。
きのう見つけたアオスジアゲハの前蛹はどうなったか?
何と無事に脱皮して、幼虫からさなぎに変身していた。
葉っぱにそっくりになっていて、葉脈までちゃんと真似ている。
アオスジアゲハのさなぎが羽化するまでの期間は10日前後といわれる。
羽化が楽しみで、じっと見守りたいが、それまで無事でいられるかどうかが心配。
エサをねらっているようだ。
池をめぐっていると、再びカワセミ。
さきほどのカワセミと同じだろうか?
最近下池には複数のカワセミがやってきているというが、ハテ?
セセリチョウが葉っぱにとまっていた。
バンビに似たオメメのかわいいこと!
満開になっているヒガンバナにキチョウがとまった。
ヒガンバナにはアゲハしかやってこないといわれるが、ほかのチョウも訪れるようだ。
イモムシが黙々と葉っぱを食べている。
お尻からツノが生えてるからスズメガの仲間の幼虫だろうか。
小さな口でなかなかの大食漢のようだ。
きのう見つけたアザミの花に潜むコハナグモ。
けさはさらに花の中に潜り込んで獲物を待っていた。
再び上池に戻ると、池のほとりにいたのはウラギンシジミ。
ジッととまって吸水行動している。
そーっと至近距離にまで近づいても一心不乱なためか、逃げることなく口吻をのばしている。
チョウの吸水はごくまれな例外を除いてオスだけが行い、精子や精包を生産するのに必要なナトリウムなどのミネラルを吸収したり、メスより活発に飛翔することで失われる水分を補給するための行動と考えられているといわれる。
けさは水のない乾いた手すりを執拗になめているみたいだから、水分ではなくミネラル摂取が目的だろうか。
すると、吸水行動をしているウラギンシジミの上をコムラサキが旋回していて、やがて隣にとまって一緒に吸水を始めた。
コムラサキの表の翅の紫色が美しい。
チョウは最初に1個体が吸水を始めると、これに誘われてほかの個体もやってきて一緒に吸水を始め、ときに集団で吸水行動をするといわれるが、異種間でも同じことが起こるのだろうか。
しばらく仲よくしていたが、コムラサキは別の場所に飛んでいってとまったが、ウラギンシジミはいつまでも口吻をのばしていた。
逆さにとまって休憩中?のコムラサキ。
さらに池をめぐっていると、今度は無人のベンチで吸水行動しているアカボシゴマダラ。
やっぱりミネラル分の補給かな?