連休初日、金曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり吹く風が冷たい。
公園に着くなり、上池のほとりにカワセミがとまっていて、小魚をくわえている。
しかも、メスにあげるためのプレゼントポーズだ。
カメラを向けるとすぐに飛んで行ってしまった。
残念、と思って池をめぐっていると、対岸のほうに2羽のカワセミがとまっていて、右側のオスらしいのがメスにエサをプレゼントしようとしている。
右はオスのB2くんで、左はメスのH子か。
ところが、オスはエサをあげようとするんだが、メスは知らんふりして水浴びしている。
とうとうB2くんは自分でエサを食べちゃった。
それでも2羽は並んでとまっている。
池をめぐってさきほどの2羽のカワセミの比較的近くに行くと、2羽の間の距離が多少近づいた感じ。今度は右がメスで左がオス。
近づいていくのは右のメスのほう。
さっきはプレゼントを断ったのに、どういうこと?
逆にオスは及び腰。
さらにメスが近づいていくと、オスは飛び立って離れた場所に。
せっかくあげようとしたエサを食べてくれないのでむくれてるのか。
それでもオスは遠くに行かずに距離を保ったままなのだが、つれない態度に怒った?メスは飛び去ってしまい、残ったのはオス1羽。
キンラン、ギンランは株が増えて、花の数も増えていた。
ときどき根っこごと持ち去る不届き者もいるらしいが、許せん!
今年は大丈夫だろうか。
全身真っ黒で紋がないテントウムシ。
クロツヤテントウかな?
まわりにはご馳走のアブラムシがいっぱいいた。
こちらは紋がたくさんのテントウムシ。
ナナホシテントウかな?
上池と下池の間にある小さな森では、今年も「トロールの森2022春展 森に遊ぶ子ども達」が始まった。
近くの桃井第四小学校の4年生98人のアート作品。
子どもたちの分身が、いろんな色や形に変身して森の中で遊んでいる。
展示期間は28日から5月8日まで。
けさもツミが飛んでいる。
オオタカより少し小さいが、タカの仲間の猛禽系の鳥だ。
飛んで行った先を追いかけると、高い木の上の方に巣を発見。
何やら作業をしてるみたいで、巣づくり中だろうか?
やがて飛び去ったが、遠くで別のツミの声がしたから、つがいかもしれない。
ちいちゃなシャクトリムシが歩いているので近づくと、体をピンとのばして、小枝に擬態したところか。
すると近くにナナフシ(ナナフシモドキ)らしき虫。
よく似た種にエダナナフシがあるが、エダナナフシほうは触角が長いのに対して、本種のほうは短いのが特徴という。
小さいから子どものナナフシだろうか。
こちらも枝に擬態する虫だ。
ウエストの細~いハチが葉っぱの上を飛んでいる。
アオムシヒラタヒメバチ(青虫扁姫蜂)だろうか。
飴色のおなかがきれいで、ウエストがキュッと締まっていてそれでお姫さまかというととんでもない。チョウやガなどの幼虫(青虫)に卵を産み、青虫の体の中でわが子を育てようというコワーイ寄生バチだ。
ここからはもっとコワーイ話だが、生きた青虫の中で孵化したアオムシヒラタヒメバチの幼虫は、宿主である青虫が死なない程度に宿主の体を食べて育つ。宿主がサナギになると、サナギの中身を食べ尽くし、自分もサナギとなって羽化して飛び立っていく。何とも背筋の寒くなる話。
おなかがくびれているのは、逃げようとする青虫をつかまえてブスリと産卵管を突き刺そうと自由自在にお尻を動かすためで、決して美しさのためではない。念のため。