善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

猛禽系ツミの勇姿

木曜日朝の善福寺公園は曇り。きのうの暑さはどこへ?けさは風が冷たい。

 

上池ではメスのH子らしいカワセミの姿。

ということはまだ卵は産んでないのかな?

歩いているとふたたびH子らしいカワセミ

 

ミズキの花が水面に向かって伸びている。

漢字で書くと水木。地中から水を吸い上げる力が強く、春先に枝を切ると水が滴り落ちるほどだというので名がついたが、花も水を求めているのか。

 

トチノキの花は上を向いて屹立している。

こちらは水より太陽の光か。

ヨーロッパにもトチノキの仲間でマロニエがあるが、日本原産のトチノキはその実が古代人の貴重な食材として食べられてきた。

今でもトチの実を使った郷土料理が各地にある。

 

池のはじっこにはオスのカワセミの三郎くんか。

 

上池から下池に向かう途中、小川(遅野井川)のほとりにいたのはアマガエル。

近づくと、眠っているのか死んだふりなのか、ジッと動かないでいた。

 

上空を大きな翼の鳥が飛んでいって、幹のてっぺんにとまった。

最近よく見るようになったオオタカかツミだ。

よく見えるところにとまってくれたが、大きさとその鳴き声からどうやらツミのようだ。

オオタカと比べて体が小さいので「雀鷹」と書いて「ツミ」と読ませるそうだが、立派な猛禽類のタカの仲間。

最近公園内でよく見るようになったので、ここで繁殖するつもりだろうか?

しばらくの間、ときどき鳴きながらとまっていたが、鋭いまなざしと脚の爪。

なかなか凛々しい。

かつてツミは幻の鳥とも呼ばれ、滅多にお目にかかれない鳥だったという。

日本でも、寒い地域では夏鳥で、ツバメなどと同様、大陸あたりから繁殖のため日本にやってきて、主に山の方で繁殖していたらしいが、近年は気候温暖な関東あたりでは都市公園や街路樹などで繁殖するようになっていて、比較的身近な猛禽系の鳥になっているんだとか。

 

アカサシガメ。赤茶けた体が新緑に映えている。

 

やや細い体をしているのはホソハリカメムシ(細針亀虫)だろうか。

胸部の左右両端が針のように鋭く尖っている。