善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

これぞ芸術品!のツマキシャチホコ

金曜日朝の善福寺公園は曇り。直前まで小雨が降ってたようだが、何とかやんでくれている。

 

上池のカワセミの幼鳥は、きのうまで4羽かと思っていたら、どうやら5羽いるらしい。

善福寺池カワセミウオッチャーによると、6羽が並んでとまっているところを写真に撮った人がいて、1羽は親のようだったが、残りは幼鳥で、そのうち1羽はメスのようだったという。

また、親は交尾もしていて、どうやら次の子どもを産む気配だともいう。

 

けさはどうかと探してみると、まず2羽の幼鳥を確認。f:id:macchi105:20210625084659j:plain

別の幼鳥。まだあどけない感じ。f:id:macchi105:20210625084726j:plain

ここにも、枝の陰で羽をバタバタさせていた。f:id:macchi105:20210625084748j:plain

少し離れたところにいたのは親のようだ。しかもメスだ。f:id:macchi105:20210625084812j:plain

子どもたちはジッとしていたが、親は飛び去っていった。エサとりを始めたのかもしれない。

 

葉っぱに小枝の切れっ端がひっかかっている。

近づいてみても木片にしか見えない。f:id:macchi105:20210625084837j:plain

先っちょをよーく見て、ようやくガだというのがわかる。

ツマキシャチホコガだ。

どうみたって木片か、小枝の切れっ端にしか見えない。f:id:macchi105:20210625084905j:plain

頭の方をじっくり観察すると、脚で葉っぱにつかまり、目もあるのがわかる。

小枝の切れっ端に擬態しているガ。こうなるともはや芸術品だ。

しかも何と、このツマキシャチホコは交尾の最中だった。f:id:macchi105:20210625084939j:plain

2匹がお尻でつながっていて、逆さになってるのはメスだろうか。

これだって2匹のガには見えず、やっぱり木片だ。

 

ぐっと近づいても逃げていかない。

交尾の最中でそれどころじゃないというのもあるかもしれないが、心のそこから木片に擬態しているみたいで、安心しきっているのか。

危険を察知しても飛んで逃げたりせずに、ポトリと落ちるのだそうで、どこまでも木片になりきっている。

しかし、交尾の最中なのでそっとしておこう。

 

ツルツルの街灯の支柱に黄色っぽいガがとまっている。f:id:macchi105:20210625085011j:plain

きれいだなーと上からも見る。脚をいっぱいに伸ばしてとまっている姿がかわいい。f:id:macchi105:20210625085031j:plain

ところが、帰って調べたらどうやらチャドクガの成虫のようだ。ドヒャーッ。

幼虫は毒針を持っていて危険極まりないが(先日、集団でいるところを見た)、成虫も同じ。チャドクガは卵から幼虫、蛹、成虫と一生を通じて毒針毛と呼ばれる微細な毒針を持っていて、刺されたりしたら大変だそうだ。

ただし、成虫による被害例は少ないというが、どっちにしても触らなくてよかったー。