善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「グッドフェローズ」他

チリの赤ワイン「エミスフェリオ・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルヴァ(HEMISFERIO CABERNET SAUVIGNON)2017」

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スペインのトーレスがヨーロッパの伝統と技術を用いてチリで手がけるワイン。

「エミスフェリオ」とは「半球」を意味し、南半球に位置するチリのワインであることを表しているのだとか。

チリの銘醸地セントラル・ヴァレーで採れるカベルネ・ソーヴィニヨン100%。

滑らかで飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「グッドフェローズ」。

1990年の作品。

原題「GOODFELLAS」

監督マーティン・スコセッシ、出演ロバート・デ・ニーロレイ・リオッタジョー・ペシほか。

 

1955年から80年にかけて、ニューヨークのマフィアの世界に生きたヘンリー・ヒルという実在の男を題材としたギャング映画。

 

ニューヨークの下町ブルックリンで生まれたヘンリー(レイ・リオッタ)は、幼いころからマフィアに憧れて育つ。地元を牛耳るボスの下で働き始めた彼は、兄貴分のジミー(ロバート・デ・ニーロ)や野心旺盛なトミー(ジョー・ペシ)らと犯罪を重ね、組織内での地位を高めていく。

そして1978年、一味はケネディ国際空港を襲撃し、600万ドルの強奪に成功。しかし、FBIの捜査の手が迫る中、ジミーらは口封じのため事件の関係者を次々と殺害していき、ヘンリーは・・・。

 

原題の単数形「GOODFELLA」は、直訳すると「気の置けない友だち」となるが、マフィアの隠語では「自分と同じマフィアの一員」という意味だそうだ。

 

エンドロールで流れる「マイ・ウェイ」が、何かに怒りをぶつけて怒鳴りまくっているようで、よかった。

歌っているのは、イギリスのパンクロッカーで「セックス・ピストルズ」のメンバーだったシド・ヴィシャス。1979年、薬物の過剰摂取により21歳で亡くなったという。

マイ・ウェイ」はフランク・シナトラの代表曲として有名だが、ヴィシャスはこの曲を1978年にイギリスでレコーディングしているという。そのときの彼の歌声だろうか。

 

ついでにその前に観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「ハスラーズ」。

2019年の作品。

原題も「HUSTLERS」で、詐欺師、ペテン師、賭けビリヤードをする人、売春婦、麻薬の売人、売春などの元締めで資金集めを行う者、といったよからぬ意味があるらしい。

監督ローリン・スカファリア、出演コンスタンス・ウージェニファー・ロペス、カーディ・B、キキ・パーマーほか。

リーマンショック後のニューヨークを舞台に、ストリップクラブで働く女性たちがウォール街の金持ちたちから大金を騙し取る計画を立てたという実話を映画化。

グッドフェローズ」が男の世界を描いたのなら、こちらはそれの女性版。

 

年老いた祖母を養うためストリップクラブで働き始めたデスティニー(コンスタンス・ウー)は、そこでひときわ輝くストリッパーのラモーナ(ジェニファー・ロペス)と出会う。ストリッパーとしての稼ぎ方を学び、ようやく安定した生活が送れるようになってきたデスティニーだったが、2008年に起こったリーマンショックによって経済は冷え込み、不況の波はストリップクラブで働く彼女たちにも押し寄せる。

いくら働いても自分たちの生活はいっこうによくならない。それなのに、経済危機を起こした張本人であるウォール街のエリートたちはなぜ相も変わらず裕福な暮らしをしているのか、と不満を募らせたラモーナが、デスティニーやクラブの仲間を誘ってウォール街の裕福な男たちから大金をだましとる計画を企てる・・・。

 

映画公開時ジェニファー・ロペスはオン年50歳。それでも妖艶さはまるで衰えていない。いや、だからこそ妖艶さが増すのだろうか。