水曜日朝の善福寺公園は快晴。始めはきのうより少しヒンヤリしている感じだったが、次第に暑くなっていく。
上池でメスのカワセミがとまっていた。
場所を移動して少し高い位置からエサをねらっている。
すぐそばにそばにカワウがいてくつろいでいるんだが、そんなのお構いなしで真剣な目つきだ。
ダイブしたかと思ったらそのまま飛んで行った。
卵のまわりを何匹もの幼虫が取り巻いている。
どうやら、クサギカメムシが孵化した直後のようだ。
去年の7月ごろ、殻だけ残っているところを見たことはあるが、けさのは生まれたばかりの赤ちゃんがまるく輪になって、自分が生まれた卵の殻をまるで慈しむように取り巻いている。
数えたら幼虫は全部で12匹。殻もぴったり12個あった。
殻の中に三角形の黒いものがあるが、あれは「卵殻破砕器」というそうだ。
クサギカメムシの卵は、卵鞘で保護されてるカマキリなどとは異なり、むき出しのまま葉っぱなどの平らな面に産みつけられるが、すべての卵がほとんど同時に孵化するという。
なぜ同時に孵化するのか?
孵化する前の卵には割れやすい箇所があり、それが「卵殻破砕器」と呼ばれる部分で、ここに力を一点に集中させて押すと、殻が弾けるように割れて中の幼虫が出てくる。
卵の中のどれか1匹がこの「卵殻破砕器」を押して殻を割って出てくると、その振動がまわりの卵に伝わり、それを合図に一斉にほかの幼虫たちも殻を割って出てくるという。
それにしても、なぜ一斉なのか。
「先に孵化した幼虫に共食いされないために、一斉に孵化するのではないか」といわれている。
池のほとりで2匹のクモが絡み合っている。
脚が長くて細長いからアシナガグモだろうか。長い脚がこんがらかってるようようにも見えるが、交接しているところか?
以前(5月29日と去年の9月1日)にも書いたが、クモは交尾ではなく交接する。
どうやら下がオスで上がメス。オスが上顎でメスを押さえ込み、頭部にある精子を含んだ触肢をメスのおなかにある生殖孔にあてがっているところのようだ。
シジミチョウがとまっていた。
ヤマトシジミのようだ。
まるでアンテナみたいな3本に分かれた触角を持つコガネムシ。
黒と薄茶色のまだら模様になっているからセマダラコガネだろうか。