善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

コガネグモのオスの命がけの恋

日曜日朝の善福寺公園は曇り。風が吹くと涼しいが、湿度は高い。

 

公園内の道端でアサガオが咲いていた。

そういえば最近は街を歩いていてもアサガオを見なくなったなー。

 

上池ではすぐ目の前にカワセミのブンジ(B2)くんか。

エサを探しているのか、ロープの上をツツツツと横移動していた。

上のクチバシにあるのは歴戦の果ての傷跡か?

 

池のほとりのハナズオウの木に幼虫がいっぱいいて、勘定したら40匹以上いた。

イラガの幼虫のようだ。

ライムのような鮮やかな緑色っぽい色合いをして、ずんぐりした体型。

よく見ると棘がいっぱい出ていて、触れると電気が走ったような痛みを感じ、皮膚炎を起こすという。

近づかなくてよかった。

 

ハチのような体型の、大きさはハエぐらいの虫が葉っぱの上にとまっている。

毒針を持つスズメバチに擬態したハナアブだろうか。

 

暗い木の根元付近でモゾモゾしていたのはクワガタだった。

つっつくと交尾の途中だったみたいで、下にいたメスはすぐに逃げて行った。

恋路をじゃましてスイマセン。

立派なツノ(大アゴ)にギザギザがあるからノコギリクワガタか?

 

木の幹にとまって樹液を吸っていたのはサトキマダラヒカゲ

 

下池をめぐっていると、ミズヒキの細い枝に幼虫かな?と思ってひっくり返すと、卵だった。

14個ずつがキチンと2列に並んでいて、合計28個。

カメムシの卵かな?

 

小さめのセミの脱け殻。

きのう初鳴きを聞いたツクツクボウシの脱け殻のようだ。

 

久しぶりのテントウムシ

 

毎日同じところで見るナガコガネグモのそばに、別の小さめのナガコガネグモがやってきていた。

獲物をおびき寄せるためか、目立たせるための装飾である“白帯(はくたい、隠れ帯とも呼ばれる)”も立派になっていた。

左の大きいのはメスで、右はオス。

クモのオスとメスではかなり大きさが違う。

オスは頭の先の触肢に精子を溜め込んでいて、メスとの交接のチャンスをねらっているようだった。

ちなみにクモはほかの生きものと違ってお尻とお尻をつっつけ合う交尾をしないので、交尾ではなく交接と呼ばれている。

頭の先にある黒っぽいのが精子を溜め込んだ触肢のようだ。

目の悪いクモは動くものは何でも食べちゃう習性があるらしく、体が大きいメスは、相手がたとえ恋の相手だったとしてもうっかり近づくと食べてしまうというから、オスは命がけでメスに近づいていくことになる。

オスさん、がんばってね!