日曜日朝の善福寺公園は曇り。ときおり強い風が吹くが、南風なのでだんだん暑くなっていく。
サクラ(ソメイヨシノ)はちょうど見ごろを迎えた。しかし、例年のようにビニールシートで場所とりする光景はない。みんな歩きながら見上げるだけだ。
けさ最初に見たのはシロハラ。
ほかの鳥は北へ帰っていってしまったのか。
そういえばきのうあたりからツグミを見ていない。
めでたく結婚にゴールインした上池のカワセミ。
けさも2羽が寄り添っていたが、オスはすぐにいなくなってメスだけポツリ。
下池で巣作り中のカワセミは、もう巣穴堀りは終わったのか、オスがエサをねらっているところだった。
強い風でも、体は前後左右に揺れるが頭はピタリと止まったまま。
エサをねらうために備わった天性の頭ブレ防止機能だ。
場所を移動して高いところから水面を見つめていた。
やがて矢のようにダイブすると、そのままピューッといなくなった。
獲った獲物をメスにあげるのかな?
ツルニチニチソウが咲いていた。
プロペラみたいな5弁の花びらが美しい。これぞ自然の造形。
地中海沿岸が原産で、明治初期に園芸用として移入された帰化植物。
ニチニチソウに似ているというのでこの名がついたが、キキョウに似た花の色からツルギキョウとの異名も。
ヨーロッパでは、常緑で冬も枯れないことから、不死の力や魔力を持っていると信じられていたとか。
ベニバナトキワマンサクも咲いていた。
こちらはリボンか短冊みたいな花びら。
たしかに、花びらの役割は花粉を媒介してくれる虫なんかを呼び寄せることだから、別に人間の目から見て美しくなくたっていい。
よく見ると、花びらはつぼみの中にいる段階ですでに長く、丸く巻かれた状態で収納されていて、つぼみが開くと長く伸びてくる。
花びらの形は「線形」というらしい。
花弁はたくさんあるように見えるが、1つの花に4枚の花びらがあり、小さな花が寄り添って咲くので、たくさん咲いているように見える。
より花を目立たせることで、虫を呼び寄せる作戦なのだろう。
赤と白、源平咲きのハナモモ。
ここにも白花好きと赤花好きのそれぞれの虫を呼び寄せるハナモモの戦略が潜んでいるのかもしれない。