善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

イタリアの赤ワイン「マラヴィーニャ・ロッソ(MARAVIGNA ROSSO)2017」f:id:macchi105:20200922102914j:plain

イタリア・プーリア州のワインで、ブドウ品種はネグロアマーロ。

ネグロアマーロを少し陰干ししたブドウを使用している。この陰干しのことをパッシートというらしいが、そうすると果実味と甘味がより凝縮するのだそうだ。

飲んでみるとそれほどの甘さは感じず、すっきりと飲めたが・・・。

ちょうど前日、銀座で生ホオズキを買ってきて、ブドウと一緒につまみで食べたが、それとの相性が抜群だった。

メインの料理は手作り揚げたてメンチカツ。

 

ワインの友で観たのは民放テレビで放送されたオーストラリア・アメリカ合作の映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。

2015年公開。

監督(脚本も共作)ジョージ・ミラー、出演トム・ハーディシャーリーズ・セロンニコラス・ホルト、ヒュー・キース・バーンほか。

 

「マッドマックス」シリーズの第4弾。前作から30年ぶりの第4作目ということで、主役もメル・ギブソンからトム・ハーディに替わっている。

監督は第1作、第2作の監督ジョージ・ミラーであり、第1作で悪役の親玉をつとめたヒュー・キース・バーンが本作でも同様の役をつとめている。

2015年のアカデミー賞で10部門にノミネートされ、作品賞、監督賞は逃したが編集賞美術賞、衣装デザイン賞など6部門で受賞。

 

核兵器による大量殺戮戦争勃発後、地球は汚染され、生存者たちは物資や資源を武力で奪い合う荒廃した世界となっていた。愛する者も生きる希望も失った元警官のマックス(トム・ハーディ)は、あてもなく荒野をさまよっていたところ、砂漠を牛耳るイモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン)の一団に捕らえられてしまう。

そんな彼の前に現れたのは、ジョーの部下であるフュリオサ大隊長シャーリーズ・セロン)。彼女は自分が生まれた場所である「緑の地」へ5人の女性たちを連れて逃亡を計画。すったもんだの挙げ句、マックスもそれに加わり、イモータン・ジョーらによる追跡劇が始まる・・・。

 

アフリカのナミビアで5カ月間かけて撮影が行われたというが、ド派手な小道具・大道具、衣裳、人物造形、そして演出・演技で息もつかせないシーンの連続。劇場の大画面で観たらさぞやおもしろかっただろう。

 

見ていて、どこか既視感がわき起こった。それは宮崎駿の一連のアニメ作品だった。

全体的な雰囲気が宮崎作品に通じるナニかを感じるし、細かいところでも、イモータン・ジョー率いる一団が使用する車両の多くはスクラップ部品なんかを寄せ集めて改造したもので、宮崎アニメの「ハウルの動く城」に似ている。

映画の最後の方で、上半身裸の白塗りの少年たちが並ぶ姿は、「もののけ姫」に出てくる森の妖精そのものだった。

気になったので見終わったあとネットで調べたら、ジョージ・ミラー監督は映画公開時に来日したときのインタビューで「僕にとって、宮崎監督は神です」と答えていた。

やっぱり、リスペクトするとその思いは作品にもあらわれるのだなと思った。