銀座のエルメスビル(銀座メゾンエルメス)10階にあるプライベートシネマ「ル・ステュディオ」でフランス映画「モデルカップル」を観る。
40席しかないミニミニシアターだが、コロナの影響で座席数はさらに少ない感じ。
1977年の作品。
監督・脚本ウィリアム・クライン
出演アネモーネ、アンドレ・デュソリエ、エディ・コンスタンティーヌ、ジャック・ブーデ、ジョルジュ・デクリエールほか。
2000年の生活を想定して政府によって建設が進められるニュータウンで行われる「モデルカップル」という実験に参加したクローディーヌ(アネモーネ)とジャン=ミシェル(アンドレ・デュソリエ)の若い夫婦。
2人は社会心理学者たちの監視の下、最新の家電や家具を備えた2000年式の部屋で暮らすことになるのだが、その生活は、睡眠、食事、セックス、喜怒哀楽の感情にいたるまで、ありとあらゆる事象がモニタリングされ、一部始終がテレビ番組として全国に中継されるというものだった・・・。
希望も欲求も満足度もすべて数値化され、「幸せな生活」を効率的で安くあげるためにプログラム化、規格化しようとする国家による“人間モルモット実験”が描かれている。
実際にフランスでは2000年を目標に未来都市計画が1970年代に立案されていて、それを風刺した映画らしい。
見ていて他人事ではないような気もしてきたが・・・。
よく考えると深刻なテーマをドタバタ喜劇に仕立てるのがフランス映画らしさか。
映画が終わったのがとちょうど昼すぎ。
近くにある長野県のアンテナショップの上にある「真田」というそば屋で昼食。
前菜盛り合わせとせいろそばのセット(+胡麻だれ)。
そばはどちかかというと田舎そばふうの素朴な感じがした。
日曜日ということもあってか、午後1時をすぎていたが若いカップルなどで席が埋まっていて、順番待ちの人もいた。
銀座を歩く人も、外国人の姿がないだけで、かつての賑わいに近づいているようだった。