チリの赤ワイン「マプ・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン(MAPU RESERVA CABERNET SAUVIGNON)2017」
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社がチリで手がけるワイナリー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリの赤ワイン。
フランス・ボルドーで培ったワインづくりの技術を生かしてつくられるワインだとか。
マプ(MAPU)とは、チリの先住民族の1つであるマプーチェ族の言葉で「大地」とか「地球」を意味するそうだ。
カベルネ・ソーヴィニヨン100%。果実味と丸みのあるタンニンで飲みやすい。
ワインの友で観たのは民放テレビで放送していたアメリカ映画「片目のジャック」。
1961年の作品。
原題は「ONE-EYED JACKS」。
監督・主演マーロン・ブランド。彼の唯一の監督作品という。しかも西部劇。
出演はほかにカール・マルデン、ケティ・フラド、エリシャ・クック・Jr、ベン・ジョンソンその他。
1880年のメキシコ。リオ(マーロン・ブランド)とダッド(カール・マルデン)はならず者仲間で、銀行強盗をして逃げるが、ダッドは裏切って金袋を持ち逃げし、リオは捕まり監獄に入れられる。
それから5年。監獄で辛酸をなめたリオは知り合った仲間とアメリカ側の海辺の小さな町モントレーへ。そこはリオを裏切ったダッドが今では保安官をしている町だった・・・。
モントレーはアメリカ西海岸の海沿いの町で、砂塵吹きすさぶ町、ではなくて波が押し寄せる海辺の町での西部劇というのは珍しいのではないか?
しかも、題名が「片目のジャック」というからマーロン・ブランドが片目で出てくるかと思ったらそんなことはなかった。
片目のジャックとはトランプにおけるスペードとハートのジャックを指す言葉だという。スペードとハートのジャックはいずれも横を向いていて片方の顔しか見せていない。当然、片目しか見えない。
ハートのジャックは愛を見つめる顔、スペードのジャックは復讐や憎しみも含んだ死を見つめる顔、といわれるが、片側しか見せていないから本当の顔はわからない。つまり、人の気持ちはわからないというわけで、人間の二面性を描いているのだとか。
たしかに、そんな感じの映画だった。
この映画のときマーロン・ブランドは37歳。精悍で若々しい顔をしていて、監督までしているというのだからサスガ。
かつて一緒に銀行強盗を働いた仲間が今は保安官をしているというのも、当時はそれが許される時代、というよりそれだけ腕の立つ?がゆえに頼りにされたのだろう。
日本だって東海道筋を取り仕切っていた清水次郎長はもともと博徒でヤクザ者だったし、ヤクザ者が岡っ引きになるのも珍しくなかった。
犯罪者のことを一番よく知っているのは犯罪者というわけで、ヤクザの親分に十手を持たせて取り締まっていたというわけなんだね。