フランス・ラングドックの赤ワイン「カデ・ドック・メルロ(CADET DOC MERLOT)2018」
5大シャトーの一角、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有するバロン・フィリップ社が南仏のラングドック地方で手がけるワイン。
栽培地域は海に面した巨大な三日月型の盆地で、スペインとの国境からローヌ地区に渡って300kmに連なる地中海沿岸にある。
メルロ100%。
どちらかというと“あっさり”系か、とても飲みやすいワイン。
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「追想」。
原題「ANASTASIA」
1956年の作品。
監督アナトール・リトヴァク、出演ユル・ブリンナー、イングリッド・バーグマン、ヘレン・ヘイズほか。
社会主義革命により、その幕を閉じたロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ2世の末娘アナスタシアの生存説をもとにした歴史ロマン。
病院で「自分はアナスタシアだ」と告白した謎の女アンナ(イングリッド・バーグマン)。ロシアの元将軍ボーニン(ユル・ブリンナー)は、記憶を失ったアンナを皇女アナスタシアに仕立て上げ、皇帝が残したばく大な資産を手に入れようとたくらむが…。
「カサブランカ」「たが為に鐘は鳴る」「ガス燈」などでハリウッドの大スターだったイングリッド・バーグマンは1948年の春、ハリウッドにある小さな映画館でイタリア・ネオリアリズムの旗手、ロベルト・ロッセリーニ監督によるイタリア映画「無防備都市」(1945年)を観て感激。ロッセリーニに手紙を書いて映画出演を懇願し、一時ハリウッドから離れる。
それから数年して、ハリウッド復帰の最初の作品が「追想」だった。
この映画のときバーグマンは40歳ぐらい。17歳で死んだとされてから10年後だから、27歳のアンナを演じているのだが、まったく違和感がない。
人生の喜び悲しみを経験してきたからこその優雅な美しさがあった。