火曜日朝の善福寺公園は曇り。涼しい。それもそのはず?きょうから9月。
セミの声はなく、秋の虫が鳴いている。
けさのカワセミは上池に2羽。
オスとメスのようだが・・・。
池のほとりに大きな黒いクモが網を広げていた。
オニグモだろうか。
よく見ると頭から一対の脚が生えている。するとクモの脚は10本? それとも触角?
実は昆虫の触角とは違って、触肢(しょくし)という。
前脚と触角のような働きをするツノなんだとか。
触肢は脚が変化したものという。
ということはつまり、クモの脚はもともと8本ではなくて10本だったことになる。
触肢の働きはオスとメスでは違うようだ。
そもそもオスとメスでは形が異なっていて、オスでは触肢の先端が脹らんでいて複雑な構造になっているが、メスでは触肢の先端は4本の歩く脚と同じようになっていて、先っちょに爪がある。
メスはこの爪で獲物を支えて摂食行動をするという。
一方、オスでは生殖のために働く。
クモの生殖行動は交尾とはいわず「交接」という。つまり、お尻をくっつけ合うセックスはしないということだ。
オスもメスも生殖口は腹部下にある。
成熟したオスの触肢の先端はスポイトのような構造になっていて、腹部にある生殖口から分泌される精液をこのスポイトで吸い込み、交接時にメスの腹部の生殖口に挿入して精液を受け渡す。つまりクモの交接はオスの頭とメスのおなかで行う。
精子はメスのおなかに蓄えられて、精子を小出しにしながら受精させた卵を産むようになるというわけだ。
アゲハのサナギはますます茶色くなっていた。
アシナガグモだろうか。花を訪れる虫がやってくるのを待ち構えているのか。
けさは涼しくてトンボの数も少ないが、イトトンボが止まっていた。
こちらはシオカラトンボか。
シッカと茎につかまっていた。