イタリア・トスカーナの白ワイン「サンタ・クリスティーナ・ビアンコ(SANTA CRISTINA BIANCO)2019」
トスカーナ州フィレンツェのワインメーカー、アンティノリが手がけるワイン。
宣伝文句によれば、1946年の発売以来長く愛され、イタリア国内で「その名を知らぬものはいない」といわれるロングセラーを記録しているんだとか。
ブドウ品種はイイタリの土着品種、グレケット、プロカニコ、ヴィオニエをブレンド。
スッキリしたフルーティーな飲み心地。
ワインの友で観たのはNHKBSで放送していたアメリカ映画「カサブランカ」。
1942年の作品。
監督マイケル・カーティス、出演ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリードほか。
むかし観てるはずが、もはや記憶なし。そこであらためて観てみたが、さすが名画だった。
第二次世界大戦中、ドイツに占領されたパリから、多くの市民が中立国ポルトガルのリスボン経由でアメリカへ逃れていたが、中継地となっていたのが親ドイツ政権下のフランス領モロッコの都市カサブランカだった。
そこには金もコネも無いが、何とか出国ビザを手に入れようと多くの避難民が滞在していたが、酒場を営むリック(ハンフリー・ボガート)のもとに、抵抗運動指導者の夫とともに現れたのは、かつての恋人イルザ(イングリッド・バーグマン)だった・・・。
ボガートのダンディズム、バーグマンの美しさ、主題歌「時の過ぎゆくままに」も有名な映画史上不滅のメロドラマ。
この映画はボガートがしゃべる名ゼリフのてんこ盛りでも知られる。
たとえばこんなセリフ。
「きのうはどこにいたの?」
「そんな昔のことは覚えてない」
「今夜会える?」
「そんな先のことはわからない」
「君はどっちの味方だ?」
「私は風まかせなものでね」
中でも有名なのが「君の瞳に乾杯」。
ボガートがバーグマンにいう甘い決めゼリフかと思っていたが、映画を見ていたらこのセリフが4回も登場していた。
まずは始めのほう、ボガートとバーグマンが部屋で2人きりで会ったときの乾杯シーン。
2回目は酒場でピアノ弾きが奏でる「時の過ぎ行くままに」を聴きながらの乾杯シーン。
3回目も酒場でバーグマンに「気味の瞳に乾杯」。
4回目はラストの飛行場での別れのシーン。
アメリカ行きをあきらめて、自分もカサブランカに残るというバーグマンにボガートは「君も飛行機に乗りなさい」という。
「離れないと約束したわ」とバーグマン。
ボガート「気持ちはひとつさ。俺には仕事がある。俺は何者でもないが、世界が悪くなるのを見過ごすわけにはいかない。君の瞳に乾杯」
それぞれの「君の瞳に乾杯」はそれぞれの意味があって、そこがおもしろかった。