善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

チリの赤ワイン「モンテス・リミテッド・セレクション・ピノ・ノワール(MONTES LIMITED SELECTION PINOT NOIR)2017」f:id:macchi105:20200310192043j:plain

チリ・モンテス社のピノ・ノワールは年間生産量が約4500ケースのみという稀少品なんだとか。2017年のチリはブドウ栽培に適した気候となり、ヴィンテージチャートで高得点を獲得。出来のいいワインとなったという。

畑があるのはアコンカグア・コーストと呼ばれるところ。アコンカグアといえば南米最高峰の山(標高6956m)。そのふもとにあって、太平洋をのぞむ絶好の場所なんだろう。

とても飲みやすいワイン。

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送していたアメリカ映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

2014年の作品。原題は「CHEF」

監督・製作・脚本・主演はジョン・ファヴロー、ほかの出演はソフィア・ベルガラジョン・レグイザモダスティン・ホフマンなど。

ダスティン・ホフマンは友情出演か。

 

ロサンゼルスの一流フランス料理店の料理長カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、店に有名な批評家がやってくるというので新作料理を出そうとするが、メニューを変えないのがうちのやり方だというオーナー(ダスティン・ホフマン)と衝突し、店を辞めてしまう。次の仕事を探すハメとなった彼はマイアミでとてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、料理店で助手だったマーティン(ジョン・レグイザモ)、10歳の息子のパーシーン(エムジェイ・アンソニー)とフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにするが・・・。

 

おいしそうな料理が次々と出てきて楽しい映画だった。

特においしそうだったのが屋台のフードトラックで作るキューバサンドイッチ。

映画で作り方も詳しく説明していて、フランスパンみたいなバケットの内側にマスタードをたっぷり塗り、ローストポーク、ハム、チーズ、ピクルスなんかを挟んでサンドイッチプレスで焼くのだが、焼くときパンの表面にバターを塗って焼くので皮がカリッとして中はチーズが溶け出しジューシーな食感になる。

パンに挟むローストポークも手が込んでいて、肉の固まりを柑橘系のマリネ液に漬け込んでおいてから焼く。

見ていてキューバサンドも食べたくなったが、映画の途中、不思議なシーンがあった。

移動中のフードラックの運転席で、息子を含めた男3人で股間に料理で使うコーンスターチを塗りたくって「スースーする」とかいって大喜びするシーン。たぶん、運転中の眠気覚ましのためやったんだろうが、いくら“料理人の知恵”とはいえ、トウモロコシから取れるデンプンであるコーンスターチでスースーするものなのか?コーンスターチってシッカロールか天花粉みたいなものなのか?と首をひねった。

 

映画を見終わって調べてみたら、ナント、コーンスターチはファンデーションやおしろい、ベビーパウダーなどの化粧品の原料としても使われているらしい。

ベビーパウダーの場合、主成分の1つがコーンスターチ。ほかにタルクと呼ばれる粘土鉱物の一種が使われているという。

コーンスターチの吸水性とタルクの撥水性によって、汗が溜まりやすい部分の肌への刺激を軽減する働きがある上、両成分に共通する消炎作用によってかぶれやあせも防ぐ効果が期待されているという。

ちなみにシッカロールや天花粉も同じ主成分を含むベビーパウダーの一種。ただし天花粉は同じ植物性デンプンでもキカラスウリの根から作られた白いデンプンが用いられているんだとか。