善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+映画「キス・オブ・ドラゴン」

イタリア・シチリアの赤ワイン「キュソラ シラー・メルロ(CUSORA SYRAH MERLOT)2018」

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ワイナリーはカルーソ・エ・ミニーニ。シチリアの老舗ワイナリーであるカルーソと、最新テクノロジーを導入して投資するミニーニの共同経営によるワイナリー。

シチリア島マルサラ地区で「独創性、品格の良さ、優雅さ」をモットーに自分たちの名前を示すような代表的なワインをつくろうと設立されたそうだ。

シラー50%、メルロ50%。

 

 

ワインの友で観たのは民放のBSで放送されたフランス・アメリカ合作の映画「キス・オブ・ドラゴン」。

2001年公開。

監督はクリス・ナオンだが、製作・脚本にリュック・ベッソンが名を連ねている。

出演ジェット・リーブリジット・フォンダチェッキー・カリョほか。

 

題名からしてカンフーっぽいが、舞台はフランスのパリというのでどんな映画かと思ったら、やっぱりカンフー映画だった。といってもカンフーは広東の言葉で、主役のジェット・リーは北京出身だから、武術(ウーシュー)映画といった方が正しいかもしれない。

 

ジェット・リーといえば8歳のときから北京の体育学校で中国武術を学び、前人未到の5年連続で全中国武術大会で個人総合優勝を果たしたという中国武術の達人で、その経歴を引っさげて映画界入りした人物。

この全中国武術大会というのは、大陸各地から体育学校や武術団の猛者たち数万人が集まり、刀術や徒手拳術などの種目で競い合って、各種目ごとのチャンピオン、さらに合計点で総合チャンピオンが決まる大会。そこでジェット・リーは個人総合チャンピオンを5年間続けたというのだから、大変なものだ。

 

麻薬捜査のために中国からパリに派遣された捜査官リュウジェット・リー)。ところが、一緒に捜査にあたるはずのパリ警察のリチャード警部(チェッキー・カリョ)は陰で麻薬の市場独占を狙う悪徳警官だった。

リチャードの策略にはまったリュウは、かくまってもらった親類のエビチップス売りの店先で娼婦ジェシカ(ブリジット・フォンダ)と出会うが、彼女もまたリチャードにヤク中にさせられた上、娘を人質にとられてイヤイヤ路上で商売をさせられていた。リュウは、ジェシカの娘を取り戻すとともにリチャードの企みを暴こうと立ち上がる。

武器は、彼の武術の技と鍼の技術。左腕の手首に巻かれたブレスレットには鍼が仕込んであって、「キス・オブ・ドラゴン」、つまり「龍の接吻」というのも鍼と関係ありそうなんだが、その秘密は最後に明かされる・・・。

 

話はかなりメチャクチャで、パリ警察がまるごと悪徳警官のアジトとなり、そこでジェット・リー1人対警官何十人との死闘が展開されたりするのだが、ジェット・リーの壮絶で華麗なアクションは見もの。

 

ヒロインのブリジット・フォンダは「イージー・ライダー」のピーター・フォンダの娘で、祖父はヘンリー・フォンダ。映画出演はこれが最後で引退したという。

娼婦の役のときはケバい感じの厚化粧をしてたが、最後のシーンでは美しい素顔になっていた。