善福寺公園めぐり

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きのうのワイン+映画「墓石と決闘」

チリの赤ワイン「モンテス・リミテッド・セレクション・ピノ・ノワールMONTESLIMITED SELECTION PINOT NOIR2016
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年間4500ケースほどしか造らない限定品だとか。
 
ワインの友で観たのは何日か前の昼間NHKBSで放送していたアメリカ映画「墓石と決闘」。
1967年の作品。原題「HOUR OF THEGUN
監督ジョン・スタージェス、出演ジェームズ・ガーナー、ジェイソン・ロバーズ、ロバート・ライアンほか
 
J・スタージェス監督「OK牧場の決斗」の後日談。
OK牧場の決斗」はバート・ランカスターが保安官ワイアット・アープ、カーク・ダグラスが賭博師ドク・ホリディを演じ、名作だったが、同じJ・スタージェス監督が別の俳優でアープ兄弟、ドク・ホリデイ、そして宿敵のクラントンのその後を描いている。
というより「OK牧場の決斗」はフィクションだらけだが、「墓石と決闘」のほうは史実にもとづいてつくられているという。
 
実はOKコラールでの決闘でクラントン一味との対決は終わったのではなく、ワイアット・アープやドク・ホリディ(映画では死んだと思ったら生きていた)は殺人罪に問われ、裁判にかけられる。結局、無罪となるが、一方のクラントンも生き延びていて、仲間を集めてアープ兄弟を次々と闇討ちして、アープの弟は殺され、兄も重傷を負わされてしまう。今度は逆にクラントンを捕まえて裁判にかけるが、こちらも無罪となってしまう。

アープは始めのうちは連邦保安官として職務を遂行するが、裁判ではラチがあかないと開き居直ったか、やがて兄弟をやられたことに対する復讐に燃えるようになる。
ドクは言う。
「役人も軍人も平気で人を殺す。だが、法は法だ」
結局、法を守るだけでは正義は実現しない、というわけで、原題の「HOUR OF THEGUN」どおりの展開となるのだが・・・。

邦題からあまり期待してなかったが、なかなかの秀作。

ついでにその前に観たのはやはりBSで放送していた「タバコ・ロード」。
ジョン・フォード監督の1941年の映画。同じ監督の「太陽は光り輝く」も意外なおもしろさがあったが、本作もコメディータッチで貧困にあえぐなかでもタバコ農家のオヤジが明るくたくましく生きる姿を描いていた。

「暗黒街のふたり」1973年の映画。アラン・ドロンジャン・ギャバンの共演で、てっきりギャング映画かと思ったら、保護司と更生をめざす元受刑者の話だった。途中から出てくる警部が許せなくて、怒りながら見る。
でもこの映画を見て、宮崎駿監督の「紅の豚」のモデルはジャン・ギャバンに違いないと改めて思った。