善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

きのうのワイン+「襲われた幌馬車」

フランス・ラングドックの赤ワイン「カデ・ドック・ピノ・ノワール(CADET DOC PINOT NOIR)2016」
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バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手がけるワイン。
南仏のラングドック・ルーションで最も古い歴史を持つ栽培地区でつくられ、ブドウ品種ごとに厳選された畑のブドウのみを使用して仕立てているのだとか。
ワイナリーは海に面した巨大な三日月型の盆地で、スペインとの国境からローヌ地区に渡って300kmに連なる地中海沿岸にあるという。
飲みやすく、酸味が心地よいワイン。

ついでに数日前に飲んだのはチリの赤ワイン「マプ・カベルネ・ソーヴィニヨン(MAPU CABERNET SAUVIGNON)2016」
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やはりバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社がチリで手がけるワイン。
フレッシュでフルーティーな味。

ワインの友で見たのは、先日NHKBSで放送していたアメリカ映画「襲われた幌馬車」(原題は「THE LAST WAGON」)。
1956年の西部劇。監督はデルマー・デイビス、出演はリチャード・ウィドマークフェリシア・ファー、スーザン・コーナーほか。

1873年アリゾナ準州。幼い時に親と死に別れ、先住民に育てられたコマンチ・トッド(リチャード・ウィドマーク)は、ある事件がきっかけで殺人犯として捕まってしまう。
連行される途中、移民たちを乗せた幌馬車隊と遭遇するが、幌馬車はアパッチ族の襲撃を受ける。
奇跡的に生き残ったトッドと6人の若者たちは、反目しあいながらも協力して危機を脱しようとするが…。

トッド役のリチャード・ウィドマークがいい味を出していた。
特に最後のほうで、都会っ子っぽい女性ジェニー(映画のヒロイン)と野性味あふれるトッドとの会話がおもしろかった。
ちゃんと屋根のある家での暮らしこそ人間的だというジェニーに、トッドは青空の下の自由な暮らしのほうが人間らしいという。

何とか襲撃から逃れ生き残ったトッドとジェニー、若者たちだが、トッドは殺人を冒しており、裁判にかけられる。
トッドの殺人は、先住民だった自分の妻と子どもを殺されたことに対する報復だった。
裁判は軍隊の将軍が臨時に判事をつとめており、縛り首の判決が言い渡されようとするが、ジェニーは立ち上がって訴える。
「命を奪う話ばかりで、命を与える話をしないのはおかしい。トッドのおかげで自分たちの命が救われた」
結局、トッドは無罪放免となり、ハッピーエンドで終わる。

見ているほうも最後はホッとした気持ちになり、意外といい映画だった。