善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

衛星劇場の歌舞伎・無料ウィーク!

松竹系の衛星放送チャンネル「衛星劇場」。
加入しないと視聴できないが、2月6日から10日までの5日間は「歌舞伎・無料ウィーク」というので、6日、7日に放送された「青砥稿花紅彩画~白浪五人男」の通し狂言を録画して見る。

2004年(平成16)の歌舞伎座の舞台で、出演陣がキラ星のごとく。
中村勘九郎(のちの十八代目勘三郎)が弁天小僧、坂東三津五郎が南郷力丸、中村信二郎(現・錦之助)が忠信利平、中村福助が赤星十三郎、そして片岡仁左衛門が日本駄右衛門。
ほかに中村七之助市川高麗蔵片岡市蔵市川右之助市村家橘坂東彌十郎など。

勘三郎三津五郎はすでにこの世にいない。福助も病床にある。
今となってはとてもかなわぬ顔ぶれの舞台に、見ていてため息が出た。

2004年といえば今から13年も前で、七之助はまだハタチぐらいのとき。
「知らざあ言って聞かせやしょう」と弁天小僧の勘九郎が啖呵を切る場面で、うしろにいた浜松屋のせがれの役をしていた七之助ジーッと父親の演技を見ている姿が印象的だった。
 
きのう(8日)は中村歌右衛門尾上梅幸、十三代片岡仁左衛門出演の「本朝廿四孝~十種香」が放送され、これも録画しておいたので後日じっくり見る予定。

今回の無料放送は衛星劇場の加入者を増やす目的だろうが、せっせと歌舞伎座に通って舞台を見てるんだから、たまには観客サービスとしてもこういう企画をやってほしいものだ。