善福寺公園めぐり

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シャネル・ピグマリオン・ディズ・グランド・フィナーレ

1日夜は銀座のシャネル・ネクサスホールが開かれた「シャネル・ピグマリオン・ディズ2016」のグランド・フィナーレを聴きにいく。
シャネル・ピグマリオン・ディズは年ごとに選ばれた若手演奏家に1年間を通してソロリサイタルの機会を提供するプログラム。
2016年の演奏家は城戸カレン(ヴァイオリン)、藤原秀章(チェロ)、富井ちえり(ヴァイオリン)、上野通明(チェロ)、土岐祐奈(ヴァイオリン)の5人。いずれも20歳をすぎたばかりぐらいの若さで、将来が有望な逸材ばかりだ。
各人6回ずつぐらいのソロコンサートをシャネル・ネクサスホールで開いてきたが、1年間の最後というので5人が一堂に会してのファイナル・コンサート。

女性のヴァイオリニストたちはみんな美しいドレスで着飾って登場したが、2人の男性チェリストは黒っぽい服でラフな格好。最近のはやりなのか。

チェロの藤原秀章はアルゼンチンのバンドネオン奏者で作曲家アストル・ピアソラの「ル・グラン・タンゴ」を演奏したが、チェロ曲なのにバンドネオンっぽいタンゴの曲が新鮮な響き。
もともとこの曲はピアソラロストロポービッチの演奏に感動して1982年、ロストロポービッチへの献呈曲として作曲したんだとか。
ピアノ(リード希亜奈)とのコンビもよくて、なかなか聴かせる曲だった。

やはりチェロの上野通明は私の好きなフォーレの「エレジー」を弾いた。
20代の後半ごろこの曲を繰り返し聴き、もの悲しいエレジー(哀歌)の響きに涙したりもしたものだったが、聴いたのはそれ以来のこと。そのときのチェロはもうちょっと枯れた感じがしたが、20歳の上野のエレジーはさすがに若い響きがあった。

ヴァイオリンの城戸カレン、富井ちえり、土岐祐奈もいずれもすばらしい技巧にただただ感嘆するばかり。

来年は63人の応募者の中から毛利文香(ヴァイオリン)、笹沼樹(チェロ、小野田有紗(ピアノ)、努川慧悟(ピアノ)、嘉目真木子(ソプラノ)の5人が選ばれ、ソロコンサートのチャンスが与えられる。
来年もまた楽しみだ。

ファイナル・コンサートが終わって外に出ると銀座はさまざまな灯りで彩られていた。
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銀座5丁目の魚料理の居酒屋「寿シーフード」でイッパイ。
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日本酒のつまみは、まずは刺身盛り合わせ。
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北海道・釧路の仙鳳趾(せんぽうし)でとれた牡蠣。
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これが肉厚でプリプリしていてうまい。
仙鳳趾というところは釧路町の東側で厚岸湾の端に位置することから潮の流れが少しきつく、そこで育った牡蠣は身の締まったプリプリとした牡蠣になるという。大粒で、強い甘味と濃厚でコクのある味わい。

熊本の馬刺し。赤身とタテガミ。
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ゴキゲンで帰還。