善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

2つのライブを聴く

おととい、きのうと2つのライブを聴く。
おととい日曜日の晩はJR西荻窪駅近くのライブハウス「Terra」で「味娘」というアマチュアのロックというかジャズバンドのライブ。ボーカル、パーカッション、キーボード、ドラム、ベース、ギターの6人組で、ボーカリストの女性以外はみんなオヤジ(1人若いお父さんが娘を連れてきていた)。
わずか30分の出演だったが、聴いていると体がだんだん曲に合わせて動いてくる。
なんだか一緒にギターでも弾いているような気分。ジャズの不思議。

翌日のきのうの晩は銀座のシャネル・ネクサスホールで若手演奏家のコンサート。こちらはクラシック。
CHANEL Pygmalion Days」という若手アーティスト支援のため演奏する機会を提供するプログラム。
今年も5人のアーティストが1年間、シャネル・ネクサスホールでのソロコンサートを行ってきたが、きのうは締めくくりとして5人全員によるグランドフィナーレ。
出演は、酒井有彩(ピアノ)、中谷彩花(ピアノ)、入江真歩(ヴァイオリン)、篠原悠那(ヴァイオリン)、醍醐園佳(ソプラノ)と全員女性。
何十人ものオーディションを経て選ばれた5人だから、クラシック界も女性の時代なのか。

印象に残ったのは酒井有彩さんのピアノで、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」。
全体的に暗くて重い色調の曲。しかし、常に美しいメロディーが内在されていて、重い曲なのになぜか知らぬが心が浮き立ってくる。聴いていてエリック・サティの曲を思い出した。2人には共通するナニカがある。

もう1つは篠原悠那さんのヴァイオリン。フランツ・ワックスマンカルメン幻想曲」。
ワックスマンは映画音楽の作曲家として活躍した人で、ビゼーの「カルメン」を編曲した超絶技巧的な曲。もともとヤッシャ・ハイフェッツのために書かれた作品というが、彼女の演奏には度肝を抜かれた。左手の指がまるで生きもの(実際そうなのだが、意思とは別に動く生きものという意味で)のように弦の上を目にもとまらぬ速さで飛び交う。
演奏が終わったら思わずため息が出た。

コンサート終了後、サプライズがあり、たまたま客席にいた来日中のフランスのジャズピアニスト、ドミニク・フィヨン氏が、シャネル社長のリシャール・コラス氏の紹介にこたえて1曲演奏してくれた。軽やかなタッチのリズミカルな曲。ここでもやっぱり、いつの間にか体が動き出していた。

この日のコンサートでいただいたのは、ナント、シャネルの5番(ミニだけど)。
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外に出たら、ホンモノのガス灯がともっていた。
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コンサートが終わったのが8時半ごろ。軽くイッパイというので近くの「魚真」という店へ。
名前の通り魚中心の居酒屋。若い衆がキビキビと働いていて気持ちいい。席も若い人を中心にほぼ埋まっている。人気の店のようだ。
ビールのあとは日本酒。つまみは、まずはセイコガニ。ズワイガニのメスのことで、今が旬。ウマイ!
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シメサバとクロムツ。二人前を半分にしてくれるというので注文。客の気持ちを察してくれるサービスがいいね。
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レンコンの海老しんじょ揚げ。
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車海老塩焼き。新鮮で、なおかつ焼き方がいいのだろう。頭からシッポまで完食。
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長芋ポテトフライ。
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ゴキゲンで帰還。