金曜日朝の善福寺公園は小雨。花冷えの朝。
満開となったソメイヨシノの木にコゲラとメジロがやってきていた。
コゲラのお目当ては幹に潜む虫。
蜜を吸うメジロはというと、花に囲まれ至福のひととき。
上池を半周して下池に向かう途中には、けさもシロハラ。
ツグミの姿を見なかったから、残っているのはシロハラさん、あなただけ?
下池を1周して上池に戻ると、アメンボが水の上をスーイスーイ。
今年初めて見るアメンボだ。
アメンボはカメムシの仲間。
細くて長い脚の先の毛だけを水面につけ、毛が水をはじく表面張力を利用して水面に浮かぶ。
毛が水をはじくのは、口から出た油を塗っているためで、体が軽いこともあって、表面張力は交尾のためにオスが上に乗っても沈まないほど強い。
一見すると脚は4本に見えるが、前脚が2本あって合計6本。
ちなみにアメンボの名前の由来は、捕まえて鼻を近づけるとかすかに飴のような匂いがしたというので、「飴ん坊」、また棒のように細いというので「飴ん棒」との説もあるらしい。
それにしてもなぜ春になってアメンボがあらわれたのか?冬の間はどうしていたのか?
アメンボは水面でずっと暮しているのではなく、自由に飛ぶことができる。背中には折り畳まれた翅があって、好きなところに飛んで行ける。
成虫で冬をすごすときは、水の上ではなく、陸上の落葉の下などに隠れているのではないかといわれている。
春になって再び水上にあらわれると、初夏のころには交尾して水草の葉や茎などに卵を産みつけ、卵から孵った幼虫は脱皮を繰り返し、夏には成虫になるという。
とすると、けさ見たアメンボは、お父さんかお母さん候補というわけなんだね。