善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ツクシ顔出しタンポポ咲く

日曜日朝の善福寺公園は曇り。途中、日も差し春らしい感じにもなったが、雲が厚くなって再び寒くなる変な天気。

 

公園に着くと、お出迎えはハチジョウツグミ

せっせとエサ探し中。

 

ジョウビタキのメスが飛んでいるので追いかけると、高い木の幹をつついていたコゲラが下に降りてきた。

地面から1mもない木の枝をこさかんにつつき始めた。

やがて再び高いところへ。もう1羽いたから、つがいかな?

 

シジュウカラが器用に縦にとまって虫探しかな?

 

エナガもつがいで移動していた。

 

上池を半周して下池へ。

途中の小川(遅野井川)ではけさもアオジ

そばにシロハラがいて、「オレのナワバリ」とばかりにアオジを追い立てるかと思ったら、互いに無視し合ってエサを探していた。

実をゲットして飲み込むところ。

木の実が好きなんだね。

 

下池をめぐっていて、池の水が善福寺川に落ちるあたりでは久しぶりにコサギの姿。

黄色いソックスで水底をズリズリ揺すって採食中。

 

下池を1周して再び上池へ。

今、公園のあちこちで咲いているハナニラ

よく見ると、白い花に混じって青い色のハナニラも咲き出すところだった。

 

池のほとりで今年もツクシンボウが顔を出した。

春を告げる植物として知られるツクシ。

たしか「ツクシだれの子、スギナの子♪」という歌にあるぐらいだから、ツクシはスギナの子と思って脇を見ると、たくさんのスギナが生えているんだが、どう見てもスギナよりツクシのほうが立派に見える。

「ホントにツクシはスギナの子?」と疑問に思ったら、実はツクシはスギナの子ではなく、スギナにくっついて出てくることから「付く子」が転じてツクシとなったらしい(あるいは袴の部分が継いでいる用に見えるので「継く子」の説もある)。

スギナはシダ植物の仲間で花は咲かず、種子ではなく胞子で増える植物。春になると地下で伸びた地下茎からまずツクシが伸びてくる。ツクシはスギナの「胞子茎」の役割を果たしていて、地上に出ると胞子を飛ばす。

やがてツクシが枯れるころになると同じ地下茎から顔を出すのがスギナで、先に出るツクシが「胞子茎」として繁殖を担うのに対して、光合成を行って養分の調達を行う「栄養茎」の役割をするのがスギナなのだという。

なるほど、ツクシはスギナの子どもではなく、互いに役割分担しているというわけなんだね。

 

近くでタンポポも咲き始めた。

何だか公園はいつの間にか春真っ盛りになっている。

 

公園を1周して帰ろうとしたら、アオジが盛んにさえずっている。

枝にとまって鳴いているのはオスのようだから、ラブソングを歌ってメスにアピールしてるのかな?

やがてアオジが飛び立ったので、飛んでいった先を見ると、何と視線の先にはジョウビタキのメス。

こちらもオスを探しているのかな?

 

シャガが咲き始めていた。

やっぱり公園は春だ!