善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

カワセミの“純愛”その後

日曜日朝の善福寺公園は始め曇り、やがて晴れ。朝から春の陽気。

 

上池を半周して下池へ向かう。

途中、このところよく出会うジョウビタキのオス。

ときおり場所を移動するが、ジッとしてあまり動かない。

離れたところから別のジョウビタキの声が聞こえたが、ひょっとしてメスだろうか?

 

アオジもやってきて、こちらもしばらくとまったまま。

濃い顔をしてるからオスのようだ。

きょうは朝から見るのはオスばかり。

 

下池をめぐっていると、やっぱりオスのカワセミ

善福寺川の方からしばしば下池にやってきているという3Kくんだろうか。

たしか3Kくんは上池で生まれた三郎と、川のほうからやってきたけい子の子どもだったような・・・。

 

下池を1周して再び上池へ。

上池では、メスのカワセミのヤエちゃん。

しきりに鳴いている。

カワセミは飛ぶときにも鳴くが、とまっているときも鳴く。

とまっているときに鳴くのは仲間へのコミュニケーションだろう。

けさ鳴いているのはオスを呼ぶ声に違いない。

やっぱり遠くから小四郎くんらしいオスが飛んできた。

手前がメスのヤエちゃん、向こうがオスの小四郎くん。

2羽の出会いを最初に目撃したのは6日前の12日。

その後もデートしてるところを見ていて、けさで3度目。

もちろんわれわれが見てないときもデートを重ねているだろうから、順調に愛をはぐくんでいるのかな?

積極的なのはメスのほうか、しきりに何かいってる。

やがてオスのほうはいなくなり、ヤエちゃんだけ残った。

が、しばらしくて今度はヤエちゃんのほうがオスを追いかけていった。

 

公園の片隅でオオイヌノフグリが咲いていた。

早春に咲く花だが、日が昇らないと開花してくれない。

朝はようやく半開きまで。

花はとても小さいのにオオイヌノフグリ

イヌノフグリに似ていてそれより大きいのでこの名がついたというが、イヌノフグリはどれほど小さいのか?と思ってしまう。

オオイヌノフグリと名づけたのは植物学者の牧野富太郎

明治の初めに日本に入ってきた帰化植物といわれ、1887年(明治20年)の春、東京・お茶の水に植物採集に出かけた牧野富太郎がコバルトブルーの花が土手一面に咲いているのを見つけ、イヌノフグリに似ていて大型であることからオオイヌノフグリ命名したという。

イヌノフグリは日本に昔からある在来種で、果実の形がオスのイヌの陰嚢(ふぐり)に似ているというのでこの名がついた(江戸時代に出版された植物の本にすでにイヌノフグリの名がある)。

オオイヌノフグリは別名「星の瞳」とも呼ばれるそうだが、何となくこっちの名前のほうがよさそうな・・・

 

犬ふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子