善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

目の前のウグイス

水曜日朝の善福寺公演は快晴。気温はそれほど低くはないが風が冷たい。

きのうは雨で朝の散歩ができなかったので、中1日あけての公園1周。

 

ここ2、3日姿が見えなかったオスのカワセミのマルちゃん(10‐H)が、いつものお気に入りの枝にとまっていた。

どこへ行ってたのか、でも、無事に戻ってきてよかった。

 

アサザが群生しているところでヒドリガモカップルが朝の食事中。

今年はヒドリガモの数が多い。

 

池をめぐっていると、こちらもいつものところにメスのヤエちゃん(8‐H)。

あとで聞いた話では、上池にもう1羽いるオスのムッくん(6‐H)とマルちゃんがオス同士でにらみ合いをしていたという。

ひょっとしてヤエちゃんをめぐっての恋の争奪戦が始まったのか?

 

3羽のカイツブリが近づいていた。

1羽はすぐに離れていったが、2羽は相変わらず仲よし。

 

下池にまわると、小鳥の群れが高い木の枝をめぐっている。

ヨシの茂みの中からはウグイスの地鳴きが聞こえる。

その声を頼りに追っかけていくと、何と、目の前の茂みにウグイスがやってきた。

枝に隠れてはっきりしないが、今シーズン初めて、近くまでやってきたウグイス。

すぐに遠くに行ってしまったが、とにかく藪の中が好きなウグイス。

 

与謝蕪村が亡くなる直前に3つの句を詠んでいる。

蕪村は天明3年(1783年)12月25日(旧暦では天明4年1月17日)に享年68で亡くなっていて、彼が詠んだのは冬のウグイスの句だ。

 

冬鶯むかし王維が垣根かな

うぐひすや何ごそつかす藪の霜

 

最初の句は、庭の垣根に冬ウグイスがやってきて、チャッチャッと鳴いている。昔、王維の垣根でもこうして鳴いたのだろうか、といった意味か。

次の句は、ウグイスよ、何でかさこそ音を立てているのか、藪の霜の中で、と詠んでいて、冬の藪の中で懸命に生きるウグイスのけなげさに共感した句だ。

自分の命が尽きようとするとき、蕪村は命の躍動をうたっている。

そして、3句目に詠んだのが次の句。

 

しら梅の明くる夜ばかりとなりにけり

 

これが絶句だったという。

 

落葉が舞う地面にハクセキレイがやってきた。

同じセキレイの仲間のキセキレイは水辺専門だが、ハクセキレイは水辺も好きだが、乾いた地面にもやっている。

落葉と一緒に落ちてきた虫を探しているのだろう。

正面顔。ブチャムクレの感じがかわいい。

近寄って行っても、お尻フリフリ、平気でエサ探ししていた。