金曜日朝の善福寺公園は快晴。日差しはあたたかいが、風が冷たい。
上池をめぐっていると、カリガネソウにたくさんのホシホウジャクがやってきていた。
花に近づきクルクル巻いた口吻を伸ばそうとしている。
ホバリングしながら口吻を伸ばして蜜を吸っている。
手前と後方で仲よく並んで蜜を吸っている。
上池を半周して下池へ。
けさは何度も梢をめぐるエナガの群れと遭遇。
エナガが2羽、ヨシに潜んでいる虫を探しているようだ。
池をめぐっているとカワセミが飛んできて近くにとまった。
しばらくしてヨシの林の中へ。
葉っぱの陰に隠れている感じ。
ちょうど居合わせた善福寺池のカワセミに詳しいカワセミウオッチャーによると、ここで今年子づくりをした三郎ではないかという。
たしか三郎は今年3歳。来年もここで子づくりをするとなると4歳になり、カワセミの世界ではけっこう長生きの部類に入るのではないだろうか。
カワセミウオッチャーによると、きのうは上池のボート乗り場付近で、三郎が幼鳥に給餌しているところを目撃したという。
きのうボート乗り場付近で子どものカワセミを見たが、あの子に三郎がエサを与えていたのか。見た感じでは夏に生まれた3番子のようだったが、いまだに親にエサをねだっているのだろうか?
池のほとりでイトトンボ。
まだ朝早いからか、アカトンボは飛んでない。
再びエナガの群れ。
一瞬だけとまってくれたところ。
下池を1周して再び上池へ。
大きめのハチがアザミの花の蜜をむさぼるように吸っている。
近づいてもお構いなし。それほど蜜は甘くておいしいのだろうか。
公園サービスセンターの掲示板に日本自然保護協会作成の「どんぐり検索表」が張り出されていて、どんぐりの見分け方を解説していた。
それを見て「へー、そうだったのか!」と思ったのは、今までドングリの帽子かと思っていた殻の部分がパンツと書かれてあったことだ。一応「帽子とも呼ばれる」とはなっているが、ふつうはパンツと呼んでいるようで「パンツのデザインは?」と質問している。
そうだったのか、今までドングリを上下逆に見ていて、実はあれは帽子ではなくパンツだったのかと妙に感心してしまった。
正式にはあの部分は「殻斗(かくと)」と呼ばれているそうだが、「斗」という漢字は「ひしゃく」とか「ます」の形をしたものを意味するので、昔は「おわん」とか「はかま」と呼ばれていたそうだ。
今どき「はかま(袴)」ではわからないというので「パンツ」と呼んでいるという。
それにしても、あれがじつはパンツだったとは。
人生長い間やってきたけれど、この年になっても“発見”することはあるものだ。
再び上池をめぐるが、きのう見たカワセミの姿はなし。
代わってあらわれたのはオオバンだった。
夏の間は姿を見なかったが、日本では夏季には北海道や本州でも涼しいところですごし、冬季になると本州以南の暖かいところで越冬するという。
続いて見つけたのはキンクロハジロ。
着いたばかりで疲れを癒しているのか、盛んに毛繕い。
こちらは夏の間はシベリアなど北の国で繁殖し、冬季に日本にやってくる渡り鳥。
いつもは集団でやってくるのに、けさは1羽だけ。ほかの仲間はどうしたのだろうか?
それに例年は、まず同じように北の国からやっている“冬の使者”オナガガモがやってきて、そのあとキンクロハジロがやってくるのだが、今年はキンクロハジロが先にやってきたようだ。
先日見つけた、アミガサハゴロモによく似た外来種らしいのを再び発見。
リカニア・サブリマータ(Ricania sublimata)という学名で、2018年ごろから国内で見つかるようになり、和名はまだないそうだが、赤鉄色の翅をしていて、翅の端の白い斑点が平べったい形をしている。
何度も見つけるということは、このところ東京でも増えているのだろうか?