日曜日朝の善福寺公園は曇り。ヒンヤリとした空気と風。
上池の真ん中にカワセミが1羽。
まだ脚も赤くなくて幼い感じ。
善福寺池のカワセミに詳しいカワセミウオッチャーによると、今年生まれた3番子で、善福寺川のほうから飛んできたのではないかという。
ゴミを背負った小さな虫が歩いている。
クサカゲロウの幼虫だ。3対の脚がのびている。
背中に鉤状の毛を持っていて、そこに植物片や捕食した昆虫の死骸などを引っかけ行動するので、まるでゴミを背負っているように見える。
これは、アリなどの天敵から身を守るカムフラージュの機能を持っていることがわかっていて、琥珀に封印された幼虫の姿から、すでに1億1千万年以上前からこうしたゴミを背負う行動をしていたことが明らかになっているという。
幼虫は肉食で、アブラムシやハダニ、コナジラミなど農業にとっての害虫を駆除してくれるというので益虫として扱われているようだ。
すると、幼虫の近くにいたのはクサカゲロウの成虫。
ひょっとして親子?
成虫は長い触角と水滴形の透明の翅、体は黄緑色をしている。
前から見ると赤味がかって金属光沢のある目が妖しい感じ。
成虫は花粉や花蜜などを食べ、一部の種は肉食でアブラムシなどを食べるという。
それにしてもクサカゲロウは変わっている。
卵は「うどんげ」と呼ばれる変わった卵の植えつけ方をしていて、植物の葉や果物に産みつけられた卵は5㎜ほどの糸の先についていて、天敵から卵を守る役割をしているという。
そして幼虫はゴミを背負って歩いている。
そういえば、同じアミメカゲロウ目のウスバカゲロウの幼虫はアリジゴクと呼ばれ、砂の上にすり鉢状の巣をつくって獲物を捕える。変わった習性を持つのがアミメカゲロウ目の特徴なのかもしれない。
上池を半周して下池を1周。再び上池へ。
下池ではカワセミが飛んでいるのを見た。
ヌスビトハギがサングラスの実をつけていて、とまっていたのはシジミチョウのカップル。
デート中かな?
頭の上でジョロウグモがモゾモゾ動いていた。
公園からの帰り道、小型の鳥の群れと遭遇。
エサをつつきながら梢をめぐっていて、その忙しいこと。
エナガのうしろ姿。
シジュウカラやエナガはどんどん先へ行ってしまって、遅れてついていくのがメジロ。
待って~、今、行くよ~。
やがてみんないなくなった。