善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

迷彩柄のウンモンスズメ

土曜日朝の善福寺公園は曇りのち晴れ。朝からムシムシ。

 

上池では、けさもカワセミのオスのブンジ(B2)らしき姿。

メスのH子はなかなか顔を見せてくれない。

 

下池に向かうと、全身真っ赤なベニイトトンボ

大きな複眼まで赤い。

 

ミズヒキの花の上で小さなカメムシが交尾していた。

近づくと逃げようとするんだが、くっついたまま。

 

善福寺川に水が落ちるあたりの橋の下で、カワセミが今まさにダイブしようとしていた。

一直線に飛び込んで小魚をゲット。

どうやらメスのサクラのようだが、小さめだったからか、少し痛めつけてすぐに飲み込んだ。

 

池のほとりの梢を小鳥の群れがめぐっている。

エナガが何羽か、めまぐるしくエサ探しをしている。

とにかくすばしっこいから、すぐに見えなくなる。

赤い目をしているのはまだ子どものエナガのようだ。

 

コゲラは幹や枝をツツツとのぼりながらエサ探し。

大口を開けているのは何のため?

ノドチンコまで見える。

人間の場合ノドチンコは発音を助けたり誤飲を防止するなどの役割があるらしいが、鳥のノドチンコはどんな働きをしてるんだろうか?

あれがノドチンコかどうかは分からないが。

 

さきほど橋の下にいたサクラちゃんが近くにやってきた。

少し離れたところには、三郎らしきオスのカワセミ

相変わらず仲がいいのかな?

 

下池から上池に向かっていると、葉っぱの陰で目立たなくしていたのはウンモンスズメ。

スズメガの仲間で、迷彩服みたいに全身が薄緑色に覆われていて、実に美しい。

上から見たところ。

2本の前脚でしっかりとぶら下がっている。

白い触角はまるで角みたいだ。

 

シジミチョウが珍しく翅を広げていた。

薄い青色をしているからオスのようだ。

 

ゼンプクジアザミが赤みをさしてきた。

間もなく開花かな?

善福寺(正確には東京女子大構内)で発見された新種のアザミ。

背が高いのが特徴で、伸びているのでは2mぐらいある。

やがて次々と咲いていくだろう。

 

ヤナギの木から白いものがぶら下がっていて、ぶら~んぶら~んと揺れている。

セミヤドリガの幼虫のようだ。

名前の通りセミに寄生してセミの体液を吸って成長する。

 

セミヤドリガの幼虫のセミへの寄生の仕方がおもしろい。

親は、樹皮の下などに卵を産み付けておく。そのすぐ近くにセミがとまると、卵はセミのハネの振動を感じて孵化し、すばやくセミに取りついて寄生生活に入る。

やがてセミの寿命が尽きるころ、幼虫はセミの腹部から糸を吐きながら離脱し、宙を揺れるにまかせてサナギになるのための場所を探す。

けさ見たのはぶら~んぶら~ん揺れながら着地点を探していたのか。

適当な場所を見つけてそこでサナギとなり、やがて脱皮して成虫となる、というわけだ。

先日も見たアカビロウドコガネ(赤天鵞絨黄金虫)が葉っぱについた水滴を吸っていた。

正面から見ると、おや?下にも別の小さな虫。

 

丸い網を張って、中心付近に直線状にゴミを集めているのは、ゴミグモか。

ギンメッキゴミグモかな?と近づくと、丸っこい体をしている。

マルゴミグモだろうか。

マルゴミグモはもともと南方系のクモで、最近どんどん北上しいるんだとか。