善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

ニホンカナヘビとニホントカゲ

木曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から蒸し暑いが、ときおり涼しい風が吹くとホッとする。

 

下池では、けさもあちこちでイトトンボ

 

クモのおなかがやけに大きいなと近寄ると、ジョロウグモコガネムシかカナブンをゲットしたところだった。

これから食事が始まるのかしら。あーコワ。

 

池のほとりのコブシの実が1つだけ赤く熟れていた。

何て気が早い。

 

下池を1周して上池に向かう。

ユウガギクが咲き始めていた。

「優雅菊」ではなくて「柚香菊」。ユズに似た香りがするというのでその名がついた。

そうと知って以来、鼻を近づけてみるものの、あまりにおいは感じられないんだけど。

 

キンミズヒキの花に隠れてカナヘビが獲物を待ち構えている。

なかなか凛々しい顔をしている。

 

ゴマダラチョウの幼虫が食事中。

熱心に葉っぱを食べているのでパリパリムシャムシャの音が聞こえてきそう。

 

後ろ脚を持ち上げてヘンな格好にしているバッタ。

 

きのうに続き、アザミの花の横に隠れているアズチグモ。

サングラスみたいなお目メくっきり。

頭の前面には6個の単眼があるはずだが、褐色のサングラスのおかげで個々の眼は目立たない。

 

大木の幹を移動しているのはトカゲだ。

カナヘビに似ているが、あちらはカナヘビカナヘビ属のニホンカナヘビで、こちらはトカゲ科トカゲ属に分類されるニホントカゲ

ニホンカナヘビは尾っぽが長く、全長の3分の2以上を占めるが、ニホントカゲの尾の長さは全長の半分程度。ニホンカナヘビの鱗は光沢がなくざらざらとしているが、ニホントカゲはヌルヌル・キラキラした金属光沢があり、尾が青く、

特に幼体ではその色が鮮やかなのが特徴で、きれいなメタリックブルーをしていて、黒地の体には金色の縦の模様が入っている。

(写真下は2021年4月、高尾山で撮影したもの)

写真よりも実物の方がより鮮明。

 

長い間、単一種と思われていたが、近年のDNA調査などにより、ニホントカゲ、オオガタトカゲ、ヒガシニホントカゲの3種類に分類されることがわかったという。

ニホントカゲは本州西部から西日本に分布し、オオガタトカゲは伊豆諸島にのみ分布。ヒガシニホントカゲは東日本とロシア沿岸地本に分布しているというから、けさ見たのはヒガシニホントカゲだろうか。

 

バッタさんと朝のごあいさつ。

おはよー。