木曜日は夜来の雨が朝になってもやまず、お昼ごろになってようやくやんだので、昼の休憩を兼ねて公園を1周。
何とハギ(萩)が咲いていた。
ハギといえば秋の七草の1つ。季節を間違えたのかなと思ったら、実は夏の盛りの今ごろから咲き始めて、秋の始めにはもう満開になるのだとか。
初夏のころから咲く品種もあって、6月ごろから咲き出すミヤギノハギ(宮城野萩)は別名・夏萩と呼ばれ、俳句の季語にもなっている。
ちなみに万葉集に一番多く登場する植物は、ウメでもサクラでもなく、ハギだという。
上池の真ん中あたりにカワセミがとまっていた。
オスかメスかは判別できないが、大人のカワセミのようだった。
下池にまわると、子どものカワセミ。
まだ全体に黒っぽくて、巣立ちしてからそれほど日にちがたってない感じ。
ひょっとして上池の親から独立してこっちにやってきたのか?
池をめぐっていると、池の中の朽ちた杭からネジバナが咲いている。
共生菌がないと育たないのがネジバナ。とすると、どこからか共生菌を含む土が杭に飛んできて繁殖し、たまたま鳥か虫に運ばれたネジバナの種がそこに落ちて、花を咲かせるまでになったのか。
よく見るとそばにカイツブリがいて、こっちを見てた。
善福寺川の源流地点にさしかかると、コサギがエサを探している。
橋の下なので、モノクロ写真のようなシルエット。
するとすぐそばでカワセミがエサをねらっている。
メスの大人のようで、すばやく川にむかって飛び立つと、一瞬ホバリング。川につっこんだと思ったらすぐに元の位置に戻った。
クチバシにはゲットした魚。
すぐに飲み込んだ。
さきほどの子どものカワセミにあげる素振りも見せなかったから、血縁関係はなさそうだが・・・。
上池に戻ると大人のカワセミ。こちらはオスのようだ。
池のほとりの葉っぱの上に小さな小さな、米粒ほどの極小のガがとまっている。
よく見ると、こまかな模様がほどこされていて、なかなか美しい。
こんな小さい羽にこれだけの見事な絵を描くなんて、自然が生んだ絵師に脱帽!
葉っぱの陰で動かないでいるのはカナヘビのようだが、やけに尻尾が短い。しかも途中から尻尾の色が変わっている。
自切した尻尾だろうか。
日本に生息しているニホンカナヘビやニホントカゲは、敵に襲われたりしたとき、自分の尻尾を切って逃げていく習性があり、これを「自切」という。
自分で切るといっても噛み切るのではなく、プツンと切れてしまう。すると切れた尻尾はまるで生きているみたいにクネクネと動き続ける。敵はクネクネと動く尻尾に気を取られるのでそのスキに逃げるというわけで、自分の尾っぽをおとりにして生き残る作戦だ。
うまく逃げおおせたカナヘビの尻尾はやがてまた生えてくるというが、元の長さには戻らず、また、色も変わっちゃったりするようだ。