土曜日朝の善福寺公園は曇りときどき晴れ。歩き始めたときは涼しかったが、次第に蒸し暑くなる。
上池に到着すると、池の淵の枝にカワセミがとまっている。
上池でカワセミを見るのは久しぶりだ。
どうやらメスのサクラのようだ。
今年は1番子、2番子を産んで、3番子に期待してるんだけど、どーなってるのか?
上池を半周して下池に向かっていると、雑木林の中でけさもあちこちで羽化中か羽化直後のニイニイゼミ。
全部で9匹の羽化中ないしは羽化直後のニイニイゼミを見つけた。
反り返って、もうほとんど脱皮完了に近い。
次は羽化直後のセミ。体全体が緑色っぽい。
ニイニイゼミは成虫になると樹皮の色そっくりになるのだが、こんなに緑色が濃いのは珍しい。個体差か、羽化直後だからか。
こちらも羽化直後だが、かなり樹皮の色に近い。
羽化ホヤホヤはさらに白い色合いが強い。
羽化直後だが、緑色がかすかに残っている。
ほとんど緑色は消えている。
ただいま脱皮中のところ。
脱皮ホヤホヤ、緑色が濃い。
もうちょっとで脱皮完了。そっくり返っている。
下池をめぐっていると、羽化直後のアブラゼミかミンミンゼミ。
やはり羽化直後はどのセミも緑色が残っている。
平安の時代から宮廷などで着る装束の色彩には「かさねの色目」というのがあって、夏の色には「蝉の羽」というのがあったという。
絽や紗、上布(麻)などの薄衣を重ねて着るとき、「蝉の羽」は檜皮の茶色と青(緑)の組み合わせだったとか。
羽化直後のセミの美しい色合いを、1000年も前の人たちもうっとりと見て、心に留めていたのだろう。
ミンミンゼミが「ミーンミーン」とおなかを震わせて鳴いていた。
下池を1周して再び上池へ。
今年も去年と同じところでアカボシゴマダラの幼虫を発見。
一心不乱に葉っぱを食べていたが、そのかわいいこと!
葉っぱをムシャムシャ食べてるからか、おなかがぷりんぷりんだ。
ただしこのチョウ、もともと日本では奄美諸島のみで見られたものだが、近年、中国から持ち込まれたと思われるものが関東や東北・近畿など繁殖し、分布を広げているのだとか。
幼虫に罪はないんだが・・・。
ミスジチョウらしいのがヒラヒラと飛んできて、葉っぱにとまった。
しかし、よく見ると3本ある白い線のうち、一番下の線が薄い感じ。
しかも、一番上の線が途中で切れて2つに分かれているが、これはコミスジというミスジチョウによく似たチョウの特徴。
ということはコミスジかな?
上池の残りをめぐって、帰ろうとしたら、最初に見たカワセミのサクラらしいのが何かをくわえている。
よく見ると、何と、小魚をゲットして給餌ポーズでくわえている。
ということは、3番子が生まれて、その育児中に違いなく、やがてサクラはエサをくわえたまま巣のある方向に飛んで行った。
ひょっとしたら近々、3番子のカワセミの公園デビューが見られるかもしれない。
ワクワク・・・。