いい天気に誘われて、金曜日は高尾山へ。
昔のブログを見たら2021年4月以来の高尾山。あのときはコロナ禍でどこにも行けなくなってから1年目ぐらいで、そろそろ山登りもいいかなと手ごろな高尾山に登ったのだった。
それから2年。平日だからすいてるだろうと思ったら、さすがミシュラン三つ星の山。それでなくても昔から都民に親しまれた山だけに、小学校や保育園の遠足、大学の新歓らしいグループ、若い女性数10人のグループ、それに外国人観光客などでにぎわっていた。
ただし、混んでるのはメインの1号路で、そのほかのルートは比較的すいている。
前回と同じ6号路を行く。「森と水」がテーマという「びわ滝コース(3・3㎞)」だ。
このコース、山の上の方から流れてくる沢を辿るルートで、高い木に囲まれているので直射日光にさらされることもなく、とても涼しく、癒されるコース。
ウグイスやホトトギスの声も聞こえる。
途中まではとても緩やかなのぼりなのだが、最後に木の階段が待ち受けていて、数えた人によると385段もあるらしい。
名前は「雪の下」だが初夏に咲く花で、下2枚の花びらだけが大きな白い5弁花。
小さな小さな花で、花びらがぴったり10枚。
しかし、よく見ると1枚の花びらが2つに分かれていて、実は5弁の花のようだ。
ノミノフスマというハコベの仲間。
おかしな名前だが、漢字で「蚤の衾」と書き、衾とは布団のこと。小さな葉っぱをノミの布団に例えたのだとか。
大きめのコメツキムシ。
シモフリコメツキの仲間だろうか。
白い縦の帯を持つガ。
シャクガの仲間でシロオビクロナミシャク。
縦と横に走る白い線が美しい。
ゴマダラシロナミシャク。
白地に黒い斑点のあるシャクガの仲間で、おしゃれな感じ。
これもシャクガの仲間でゴマフキエダシャク。
黄色の地に小黒点が散在している。こちらもなかなかおしゃれ。
全身真っ白のチョウかガか?
脚も、触覚まで真っ白。
少し離れた谷間の向こうにセッコクが咲いている。
日本や朝鮮半島に自生するランの仲間。岩の上や大木に着生して花を咲かせる。
セッコクと日本人の関わりは深く、その歴史は平安時代までさかのぼるという。
平安前期にまとめられた日本最初の薬物辞典(本草書)とされる「本草和名」に登場していて、薬用植物として用いられ、江戸時代に入ってからは「長生草」の名前で人気を集めた。
漢方では開花前の全草を乾燥させたものを「石斛(せきこく)」と呼び、健胃、消炎、強壮などに有効な生薬として利用。その呼び名から「セッコク」になったといわれる。
川べりをカワトンボが飛んでいた。
白っぽい胴体や緑色の胴体、それに翅が茶色かったり透明のものなど、いろんなタイプがいたが、種類も違うのだろうか。
カワトンボの正面顔。近づいても逃げていかないで堂々としたもの。
テングチョウが休憩中か。
名前の由来は、頭の先が天狗の鼻のように伸びているからという。
高尾山は天狗にまつわる話が伝わる“天狗の棲む山”。
テングチョウもそれを知ってか知らずか。
黄色いイチゴが鈴なりになっている。
実は食用というので食べてみたら、ほのかに甘くちょっと酸っぱかった。
白い花がカールしたようになって咲いている。
ウリノキの花。
葉の形がウリに似ていることからこの名がついたという。
黄色い葯が長く伸びている。
山頂からは富士山が見えた。
下山途中、木漏れ日がヘンな陰を映していた。
途中からはリフトでラクチン下山。
ふもとで見つけた「TAKAO MOUNTAIN HOUSE」というカフェ&ビールの店で、クラフトビールとピンチョスに似たつまみ。
始発電車で座って帰って、楽しい1日となった。