善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

オオヨシキリがやってきた!

日曜日朝の善福寺公園は晴れ。朝から蒸し暑いが、日陰は涼しい。

 

上池ではカワセミの姿はなく、下池へ。

テントウムシが交尾していた。

下のメスは赤色の地に黒い紋、乗っかってるオスは黒地に赤紋。別の種類かというとそうではなく、同じナミテントウだ。

模様にいろんなバリエーションがあるのがナミテントウ。同じ種でも200以上もの異なる模様があることが知られている。

これほど多様な模様がどのようにして形成されるかというと、パニア(pannier)遺伝子というたった1個の遺伝子が斑紋のパターンを決めているのだという。

これは基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の新美輝幸教授(分子昆虫学)らの研究チームが2018年に発見したもの。

パニア遺伝子は、ショウジョウバエでは背中の毛の生え方を決める遺伝子として機能していて、ナミテントウでは翅の模様を形成する過程で働く。

黒色色素(メラニン)の合成を促すと同時に、赤色色素(カロテノイド)が沈着しないように抑制する働きを持っているのだとか。

両親の斑紋がそれぞれ違う場合、赤い領域と黒い領域が重なる場合は必ず黒色になるが、それを決めているのがパニア遺伝子というわけだ。

 

網を張らない徘徊性のクモ、ササグモがガガンボをゲットしたところ。

逃げようとするガガンボの尻尾をシッカとつかんでいる。

弱肉強食で命は循環していく。これも自然の摂理というわけか。

 

下池のヨシの中からオオヨシキリのけたたましい声がする。

「ギョギョシ、ギョギョシ、ギョギョシ」あるいは「ケケス、ケケス、カイカイシ」と聞こえるそうだが、確かにそんな声。

初夏の今ごろになると、渡りの途中で善福寺公園にもやってくる。

ただし、ヨシの中で盛んに鳴いてばかりで姿を見せることはめったになく、毎年、声はすれども姿は見えず状態だったのだが、今年は初めて、ちょこっとだけ姿を見せた。

ウグイスに似た姿かたちをしていて、あんなけたたましい声を出すとは信じられないぐらい小さくてかわいい鳥だ。

しかし、すぐにヨシ奥のほうに消えていって、「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴いていた。

「行々子(ぎょうぎょうし)」はその鳴き声に由来するオオヨシキリの別名で、夏の季語。


行々子口から先に生まれたか 小林一茶

 

けさの下池ではカワセミも盛んに鳴きながら飛んでいて、一瞬だけ止まってこっちを見たのはメスのケイコのようだ。

下池では、巣離れしたばかりの幼鳥が公園デビューしたとの情報もあるが・・・?

上池に戻ると、カワセミが1羽飛んでいるのを見た。