日曜日の午後、うららかな日差しに誘われて、朝に続いて昼も善福寺公園を1周。
家族連れがワンサかと出てきていて、土日だけ営業している上池のボートもほとんど出払っていた。
それに、昼の公園は、朝とはまた違う表情を見せてくれた。
上池をめぐっていて最初に見つけたのは、小さいけれど立派なツノのカメムシ。
帰って調べたらウシカメムシとわかった。
胸部の両端が著しく突出したカメムシ。それが牛の角のように見えることが名前の由来という。
1㎝にも満たない小さな虫なのに立派な名前。
たしかに強そうなツノをしている。
続いて見つけたのは、まるでつまようじみたいな虫。
枝に擬態する虫、ナナフシ(ナナフシモドキ)の幼虫だ。
ナナフシは秋から冬にかけて産卵し、春に孵化する。
成虫になるまでに5~6回の脱皮を繰り返して大きくなるが、これは何回目ぐらいだろうか。
ナナフシの仲間でエダナナフシというのもいるが、エダナナフシは触角がかなり長いので区別できる。
昼間に見るキンラン(金蘭)。
朝に見るキンランは花がほとんど閉じているが、昼間は太陽と気温の関係か、かなり開いていて、ランの特徴をよくあらわしている。
下池にはサクラらしいメスのカワセミ。
日曜日の上池は昼間、ボートに乗る人が多いのでもっぱらこっちでエサを探しているようだ。
のどに何か詰まったのか、ゲーッとやってた。
ノイバラの花の中で至福のときをすごしているのはコガネムシかカナブンか。
それとも花に潜るのが好きなハナムグリか。
クモが虫をゲット。
徘徊性のクモのようだが、自分よりかなり大きな虫を捕まえている。
クモは牙から毒を出して獲物を麻痺させてからゆっくりと食べにかかるが、一般に徘徊性のクモのほうが強い毒を持っているという。
自分より大きくたって、一瞬で毒を注入し、おとなしくさせてしまう。
善福寺公園近くの区立公園の前を通ったら、葉っぱが繁った高い木の中からキビタキらしいさえずりが聞こえる。どこにいるのかな?と見上げるが、葉っぱがじゃましてまるでわからない。
代わりに見つけたのは、おそらくカラスの巣。
細い木の枝のほかに、針金ハンガーなんかも集めてきて巧みに巣を作っていた。