日曜日朝の善福寺公園は曇り。雨上がりの涼しい朝。
濡れた葉っぱの上でとまっているのは、ムーミン模様のオオウンモンクチバか。
ムーミン模様がはっきりしないが・・・。
上池にはブンジ(B2)くんらしいカワセミのオス。
下池にまわるとアオサギ。けさはスマートに見える。
イネ科植物の穂先にいたのは、触角が長く、脚も長いクモヘリカメムシ。
ヘリカメムシの仲間で、クモのように脚が長くて触角も長いというので名がついた。
針のような口をイネの籾に差し込んで汁を吸う。
それにしても細~い体に長~い脚、長~い触角。何の役に立ってるのだろうと調べてみたら、おもしろい研究があった。
クモヘリカメムシはイネを食害するというのでいろんな研究が行われていて、似たカメムシ同士であるクモヘリカメムシとホソヘリカメムシ、それにイチモンジカメムシについて、どれだけ速く飛ぶかを調べた研究がある。
カメムシの飛翔速度をスピードガンで測定したところ、3種のカメムシのうち最も速く飛んだのがホソヘリカメムシで、オスで平均時速8・0㎞。最も遅かったのはクモヘリカメムシのオスで5・4㎞だったという。
しかし、ホソヘリカメムシは温度の上昇によって飛翔速度も速くなるのに対して、温度変化の影響を受けないのがクモヘリカメムシ。つまり、クモヘリカメムシは気温の低い早朝や夜でも一定の速さで飛べる有利さがあるということだった。
さらに、最大飛行距離を調べたところ、ホソヘリカメムシが1日に飛ぶ最大距離は、オスで3・1㎞、メスで4・6㎞と推定されたが、クモヘリカメムシはオスで24・2㎞、メスで29・4㎞。
クモヘリカメムシのほうが何倍も遠くに飛んでいける。ホソヘリカメムシは「ホソ」の名がついているがハチのような体形をしていて脚はそんなに細長くない。やはり、長く遠くに飛んでいくにはクモヘリカメムシのような体形の方が有利なのだろうか。
池をめぐっていると、今年生まれたと思われるカワセミのオスの若造くん。
場所を移動しながらエサをねらっていた。
再び上池へ。カマキリがジッと身を潜めている。
近くの区立公園の花壇を訪れていたのはアメリカピンクノメイガ。
雨上がりだからかピンク色がいっそう鮮やかだ。