金曜日朝の善福寺公園は曇り。今にも雨が降りそうな空だが、何とか降らないでいてくれる。
上池を半周して下池に向かうと、太い木の幹にナナフシらしいのが張りつくようにしていた。
枝からぶら下がっていたらわからなかったかもしれないが、これならすぐわかる。
頭の先の触角が異常に長い。体の長さ以上に長い。
ナナフシの仲間のエダナナフシだろうか。
アップで見ると、おメメがかわいい。
一般的によく知られているナナフシは正式名称をナナフシモドキというが、ナナフシ(七節)といっても7つの節があるというわけではなく、たくさんの節があるというのでこう呼ばれる。
英語では「Walking Stick(歩く棒)」とも呼ばれているという。
世界にはナナフシの仲間は約2500種もいるといわれていて、日本にも、ナナフシモドキやエダナナフシのほか、トゲナナフシ、コブナテフシ、トビナナフシといったいろんな種が生息している。
夏に成虫が林や草原にあらわれ、主にカシ・コナラ・ケヤキ・エノキ・サクラなどの葉を食べていいるという。
東南アジアあたりにいくと、かなり巨大なナナフシがいて、2014年に中国南部の広西チワン族自治区で発見されたナナフシは、体長62・4㎝もあったという。
バッタが向かい合っていた。
朝のご挨拶でもしてるのかな?
木の上の方で小鳥たちの声が聞こえる。
きのうあたりから、渡りの途中のサンコウチョウやセンダイムシクイなどが善福寺公園に一時立ち寄りしているらしいが・・・。
サンコウチョウは、鳴き声が「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)ホイホイホイ」と聞こえるところから、三つの光で「三光鳥(サンコウチョウ)」と名づけられたとか。
姿を見るのはなかなか難しいが、例年、今ごろの時期に鳴き声は聞いたことがある。
美しい模様のガがとまっていた。
ウンモンクチバ、それも大きめだからオオウンモンクチバのようだ。
枯れ葉に擬態している翅の模様が雲のように見えるというので雲紋(うんもん)朽葉(くちば)。
しかも、オオウンモンクチバの場合、雲紋に見える翅の模様の中に「ムーミンの横顔」があるのが見分けるポイントという。
どこにムーミンの顔があるか、わかりますか?
まるでジェット戦闘機みたいにしてとまっているセセリチョウ。
口の周りや脚に花粉がいっぱいついているのは、フヨウの花を訪れた直後だからだろう。
そうやって花粉を運んでくれる。
葉っぱの上でゴミが動いている!と思ったら、クサカゲロウの幼虫だった。
天敵に見つからないよう、カモフラージュのために食べたアブラムシの残骸などのゴミを背負って暮らしている。
何しろクサカゲロウの幼虫は、1日あたり170匹のアブラムシを食べるともいわれている。
まだ背負ってるゴミの量が少ないからか、毛むくじゃらの体がよくわかる。