木曜日朝の善福寺公園は曇り。すごしやすい朝。
上池ではオスのブンジ(B2)くんらしきカワセミ。
下池にまわると、きのうゴイサギがいたあたりに、けさはアオサギ。
葉っぱの上にとまっていたシジミチョウ。
ヤマトシジミのようだが、よく見ると脚まで真っ白。
まるでバレリーナみたい。
だがこのチョウ、よく見ると斑紋がいつも見るチョウとは少し違う。
チョウの翅の色や斑紋は種類によって一定であり、種を同定するときにはこれが決め手となる。
ヤマトシジミの場合、閉じた翅の灰色地に黒い斑紋が散りばめられているのだが、このチョウは斑紋が濃く、面積も大きい気がする。
ヤマトシジミは冷却すると斑紋に異常が出るとの研究報告があり、気温が低いと異常があらわれやすいという。
ハテ、このチョウはどうしたのだろう?
テントウムシが木陰で交尾していた。
きのう見つけた道端のサナギ。
どうやらゴマダラチョウのサナギのようだ。
緑に白い粉をまぶしたような色をしている。だんだん透き通ってきて中の翅がうっすらと見えるようになると、その2日後ぐらいに羽化するという。
公園のスイフヨウが咲き出していた。
漢字で書くと酔芙蓉。フヨウの園芸品種で、八重咲の変種。
朝咲いて夕方しぼむ一日花だが、咲き始めの朝は純白。時間が経つにつれて次第にピンク色が差し、夕方のしぼむころには紅色になっている。
この色の変化を、お酒に酔って顔が赤らむ様子に見立て、酔芙蓉と名づけられた。
花の色の変化を引き起こすのは、花びらに含まれる色素アントシアニン。開花して時間がたつとアントシアニンの生合成が進み、次第に赤みを増していく。
ちなみに白い花はホントは白じゃないという。
花びらの白く見える部分には人間の目で色づいて見える色素は含まれていないので、実際には色はなくて、無色。花びらの中の組織がスポンジのように空気の小さい泡をたくさん含んでいて、それが光で乱反射を起こすので白く見えるのだとか。
ただし、白い花にもフラボノイドと呼ばれる「無色」の色素は含まれている。
実はこのフラボノイド、可視光線の光はすべて吸収してしまうので人間には無色に見えるが、紫外線領域の光は反射するので、紫外線の見える昆虫には色として認識できるのだとか。
白い花の白は、人間には用がなくても、花粉を媒介してくれる昆虫にはぜひとも見えてほしい色なのだろう。
いったい昆虫にはどんな色で見えているのだろうか?
帰り道、区立公園で、見上げるほどの葉っぱの上にいたカマキリ。
後ろ脚を変な格好で上げて、ファイティングポーズをとっていた。