金曜日朝の善福寺公園は曇り。南風が強く、気温は高い。
ソメイヨシノの花びらが一面に散っている地面に立って、ツグミが虚空を見つめている。
ジョウビタキやルリビタキ、シロハラなど冬鳥たちはみんな北へ帰っちゃったみたいだが、ツグミだけはまだがんばっている。
公園の一角の藤棚で早くもフジが咲き始めた。
ほかのつぼみもふくらんでいる。
フジは日本の固有種という。
ヤエザクラ(八重桜)が満開になっていた。
ソメイヨシノに比べて開花が1~2週間ぐらい遅く、ソメイヨシノが散る4月はじめから中旬にかけて満開になる。
八重咲きの植物は雄しべが花びら(花弁)に変化したものといわれるが、ヤエザクラの花も交配によってつくられた変異種。雄しべが花びら化して八重になったという。
雄しべの真ん中から雌しべが伸びている。
公園から帰ろうとしたら、池の反対側からカワセミの声がして、2羽がご対面しているところだった。
遠くてはっきりしないが、右がオスの文二で、左がメスのサクラだろうか。
今の時期、すでにサクラは産卵して交代で巣に戻って抱卵していると思っていたんだが、2羽が一緒ということは卵はどうなったの?
ひょっとしてもう生まれちゃったの?
それともまだ産卵してないの?
自然界のことはまるでわからないから、空想をふくらませるだけ。