月曜日朝の善福寺公園は曇り。雨がやんだばかりで空はどんよりしているが、風はさわやか。
もう北へ旅立ったと思ったら、池の真ん中にオスとメス、4羽のキンクロハジロがいた。
いずれも首を長くして、物珍しそうにしてる感じ。どこか別のところからやってきたのが善福寺池に立ち寄ったところか。
上池のカワセミは、けさはメスとオスがそれぞれ離れたところにいたが、互いに鳴き交わしていた。
公園は今、花盛り。
いつのまにかハナミズキが満開になっていた。
ニリンソウのお花畑。
おやおや?藤棚では早くもフジの花が咲き出していた。
シャクナゲの雌しべが、自己主張するように首をもたげている。
今の時代にぴったりか?
善福寺公園にはサクラもいろんな種類の木があって、これは「アマノガワ(天の川)」という品種らしい。
花は薄いピンクで、八重咲き。枝が横に広がらずに上に向かって真っすぐに伸びる性質があるため狭い場所でも育てやすく、鉢植えにも向いているのだとか。
ギョイコウザクラももう満開をすぎたのか、目立たなかった中心部の紅色の線がくっきりとしてきた。よく似た花のウコンザクラとこの点が違うところだ。おや?花びらに虫がいる。
ヤエザクラも満開。写真は近くの区立公園で撮ったものだが、そんなに密にならなくてもいいのにといつも思うのに、かたまって咲いている。
それにしても、ソメイヨシノとかギョイコウザクラとかアマノガワとか、サクラにはその特徴をあらわす名前がさまざまにあるのに、八重に咲くヤエザクラはなぜ単にヤエザクラとしか呼ばれないのか?
実は、ヤエザクラは本来、八重に咲くサクラの総称であり、品種名ではないらしい。
それでもヤエザクラは品種名では呼ばれずに単にヤエザクラで通っている。
そもそもヤエザクラはソメイヨシノなんかよりはるかに古くから親しまれていて、「百人一首」にも「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」の歌がある。
歴史が古いからこそ、そのものずばりの単刀直入の名前で通用しているのかもしれない。
ちなみにヤエザクラは「ボタンザクラ(牡丹桜)」との別名もあるようだ。
そろそろ葉桜になってきたソメイヨシノの大木に小鳥の群れがやってきた。
メジロが蜜を吸っている。
花びらはとっくに散っちゃってるのに花の芯にクチバシをつっこんでチューチュー(ホントはペロペロ)している。
コゲラは虫探しかな。
別の木に移ろうとキョロキョロしていた。
下池のカワセミはけさも姿が見えない。
ここでの巣作りはあきらめたのかな。
公園を歩いていると聞き慣れない鳴き声。
見上げるとツグミだった。
普段は鳴かずに口をつぐんでるので「ツグミ」と呼ばれる鳥だが、北に旅立つときなどは仲間を呼ぶのか鳴き声をあげるという。このツグミも北へ帰る旅の途中か。