善福寺公園めぐり

善福寺公園を散歩しての発見や、旅や観劇、ワインの話など

赤いヒガンバナに赤トンボ

土曜日朝の善福寺公園は晴れ。涼しいと思って歩き出すと、けっこう蒸し暑くなる。

残暑と秋が微妙に同居している。

 

公園のあちこちでヒガンバナが咲いている。

中には固まって咲いてるのも。

赤いヒガンバナにアカトンボ。

ヒガンバナにやってくるのはアゲハチョウだけかと思ったら、アカトンボもお気に入りなのか。

アゲハの場合は赤い色がよく見えるのでやってくるといわれるが、アカトンボも、別に蜜を吸うわけではないが同じ赤い色同士なので気を許すのだろうか。

 

上池では、けさもブンジ(B2)くんらしいオスのカワセミ

姿勢正して、気をつけしてるみたい。

 

下池にまわると、毎日観察しているゴマダラチョウらしいサナギが、かなり白っぽくなっていた。

羽化が近いのか。

 

黄色い美しい幼虫を発見。

ススズガの仲間、モモスズメの幼虫のようだ。

成虫は全体として枯れ葉色だが、後翅が桃色を帯びている。それでモモスズメだが、桃色の原点は幼虫の色合いにもあるのだろうか。

ただし、モモスズメの幼虫の体色は緑型、緑色有斑型、および黄色有斑型の各タイプがあり、けさ見たのは黄色有斑型だが、一番多いのは緑型だという。

葉っぱにまぎれて天敵に見つかりにくいのは緑型だと思うが、ときにはハデな色で相手を驚かせようとしているのか。

体には黄色~黄白いの7本の線が斜めに走っている。

勘定したらたしかに7本あった。

 

大型のクモが葉っぱの裏にピタッと張りついている。

こうしてジッと待って獲物があらわれるのを待っているのだろう。

待てば海路の日和あり。

待てば甘露の日和あり、ともいうそうだから、クモの気持ちは後者だろうか。

 

「待てば甘露の日和とやらいうこと、この辛き世に有りや無しや」(永井荷風「濁りそめ」より)